ルーマニアを震撼させた巨大医療汚職事件追う ドキュメンタリー映画「コレクティブ 国家の嘘」公開決定

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 本年度アカデミー賞で国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞の2部門にノミネートされたルーマニア映画「コレクティブ 国家の嘘」が、10月2日より劇場公開されることが決まった。

 「コレクティブ 国家の嘘」は、ルーマニア・ブカレストのクラブ「コレクティブ」で2015年10月30日に実際に起こった火災を発端に明らかになっていく、製薬会社、病院、政府や権力の癒着の連鎖を追うドキュメンタリー映画。命よりも利益や効率が優先された果てに起こった国家を揺るがす巨大医療汚職事件の闇に光を当て、闇に立ち向かう市民やジャーナリスト、熱い使命を胸に就任した新大臣といった、異なる立場から大事件に立ち向かう人たちを捉えている。

 監督を務めるのは、ドキュメンタリー映画「トトとふたりの姉」を手がけたアレクサンダー・ナナウ。完成した作品は、ドキュメンタリーでありながら本年度アカデミー賞のルーマニア代表に選出され、国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞の2部門でノミネートを果たした。そのほかにも、世界各国の映画祭で多くの受賞やノミネートを果たしている。また、非英語映画でありながら、タイム誌が選ぶ2020年ベスト映画の第2位やローリングストーン誌の第1位に選出されるなど、高い評価を得ている。

 公開された予告編は、「コレクティブ」でのライブ中に演出の花火が施設に引火し、一瞬にして壁を覆いつくすショッキングな場面から始まる。一命をとりとめたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡する事態に、悲痛な叫びや疑問を投げかける被害者の親たちの姿、事件の背後にある闇を地道に取材するジャーナリストたちの姿、国の腐敗と向き合う新厚生大臣が葛藤を抱える姿などが切り取られている。 

ルーマニアを震撼させた巨大医療汚職事件追う ドキュメンタリー映画「コレクティブ 国家の嘘」公開決定

【作品情報】
コレクティブ 国家の嘘
2021年10月2日(土)シアター・イメージフォーラム、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
配給:トランスフォーマー
©Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019

  • 作品

コレクティブ 国家の嘘

公開年 2019年
製作国 ルーマニア、ルクセンブルク、ドイツ
監督  アレクサンダー・ナナウ
出演  カタリン・トロンタン、カメリア・ロイウ、テディ・ウルスレァヌ、ヴラド・ヴォイクレスク
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