のん シャンパン持って”文豪コール” 「逍遥、四迷に鴎外、露伴!」 「私にふさわしいホテル」本編映像

映画スクエア

 2024年12月27日より劇場公開される、柚木麻子の同名小説を、堤幸彦監督、のん主演で映画化した「私にふさわしいホテル」から、加代子(のん)がホテルのメイドのふりをして宿敵の東十条(滝藤賢一)の部屋に現れ、”文豪コール”を始めるシーンの、本編映像が公開された。

 本編映像は、「当ホテルから東十条先生へのプレゼントでございます」とシャンパンを差し出す加代子の姿から始まる。しかし東十条は、「仕事中は飲まない」とあっさり断る。ドアを閉めようとするも、加代子はすかさず扉を押さえ、「最近始まりましたミッドナイトサービスでございます」と食い下がるが、東十条は断固として拒否。それでも諦めない加代子は、強引に部屋に押し入り、「せっかくのシャンパンですから文豪コール入れさせていただきます!」と。突如”文豪コール”を開始する。「逍遥、四迷に鴎外、露伴…」と日本が誇る文豪たちの名前を唱えながらシャンパンを振り続け、東十条が執筆中の大事な原稿にシャンパンをかける暴挙に出る加代子。2人の丁々発止のやり取りが笑いを誘うシーンとなっている

 このシーンについて堤監督は、「脚本では『文豪コール』としか書いていないところ、僕がその場で作りました。マニュアル的な受験勉強が嫌でたまらなかった高2の頃に、文豪と呼ばれる作家の文庫本を70冊くらい購入して一気に読んだ。文学漬けだった日々がここで生きたなと思っています」と語っている。

 「私にふさわしいホテル」は、”文学史上最も不遇な新人作家”の逆襲を描いた作品。新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった不遇な新人作家・加代子。うらみを晴らす決意しながら、憧れの「山の上ホテル」に宿泊する加代子の部屋の上階に泊まっていたのは、なんと東十条だった。大学時代の先輩で編集者の遠藤の手引きによって、東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を見事落とさせる加代子。だがここからが、加代子のさらなる不遇と試練の始まりだった。のんが加代子役を務め、堤幸彦監督がメガホンをとる。

のん シャンパン持って”文豪コール” 「逍遥、四迷に鴎外、露伴!」 「私にふさわしいホテル」本編映像

【作品情報】
私にふさわしいホテル
2024年12月27日(金)全国ロードショー
配給:日活/KDDI
©2024「私にふさわしいホテル」製作委員会

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