問題が読まれてないのに早押しクイズに正解 その謎が明かされる 小川哲原作「君のクイズ」公開決定

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問題が読まれてないのに早押しクイズに正解 その謎が明かされる 小川哲原作「君のクイズ」公開決定

 「ゲームの王国」で第31回山本周五郎賞、「地図と拳」で第168回直木賞を受賞した作家・小川哲が2022年に発表し、第76回日本推理作家協会賞を受賞した同名小説の映画化作「君のクイズ」が、2026年に劇場公開されることが決まった。

 「君のクイズ」の物語の始まりは、賞金1000万円をかけた生放送クイズ番組「Q‐1グランプリ」。世間が注目する1対1の早押しクイズ決勝戦の、最終問題で事件は起こる。張り詰めた空気の中、主人公・三島と争う対戦者・本庄絆は、1文字も問題文が読まれてない中で早押しをして正解に導いてしまう。どんなクイズであれ、問題文が0文字の状態で答えることは不可能なはずだが、なぜ彼は正解できたのか。その謎が明かされる。

 監督を務めるのは、「ハケンアニメ!」「沈黙の艦隊~北極海大海戦~」の吉野耕平。キャスト、スタッフ、公開日などは、今後発表される。

 原作者の小川哲、吉野耕平監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■原作者 小川哲
「早押しクイズ」って、問題も文章だし解答も文章だし、実はとても小説と相性がいいのではないか――
という仮説から始まった作品が、こうして映像化されることになって、原作者としても非常にワクワクしております。
クイズと小説は相性がいいとはいえ、文章に移し替えることでいくつかの要素を表現しきれないのもまた事実です。解答者の表情や息遣い、ボタンを押したあとの緊張感、体の動きや細かな仕草、そしてピンポンの音。
吉野監督の手によって、原作で伝えきれなかったクイズの魅力がみなさまの元へ届けられることを、今からとても楽しみにしております。

■監督 吉野耕平
クイズという宇宙を、言葉だけで極上のエンターテインメント小説に変換してしまった唯一無二の作品『君のクイズ』。そのあまりの面白さに、気がつけば読んだ直後に映像化への挑戦を決めてしまっていました。今思えば、もう少し立ち止まって考えてからでも良かったのかもしれません。果たしてこの小説の面白さを音と映像に再変換できるのか…?その映画化という史上最大の難問に挑むことになってしまいましたので。いくつかの幸運と無数の出会いに支えられてたどり着いた、映画『君のクイズ』。自分たちなりの一つの解答を世に送り出せる日が今から楽しみです。

【作品情報】
君のクイズ
2026年 全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2026 映画『君のクイズ』製作委員会

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