吉沢亮 中学生時代から成人していく主人公を演じる 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」場面写真

映画スクエア

吉沢亮 中学生時代から成人していく主人公を演じる 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」場面写真

 2024年9月13日より劇場公開される、呉美保監督の9年ぶりとなる長編映画最新作「ぼくが生きてる、ふたつの世界」から、新たな場面写真が公開された。

 場面写真では、まだ幼い主人公・大が母の明子(忍足亜希子)や父の陽介(今井彰人)と過ごす場面や、母に黙っていた小学校での授業参観、そして何かと反抗してしまう中学生時代の三者面談、自分の未来に悩む大(吉沢亮)の姿など、複雑な心のうちが描き出されている。吉沢亮は、中学生時代から成人していく主人公の五十嵐大を演じ、自らの境遇の中で変化する母への思いを繊細に表現している。また大の祖父(でんでん)、祖母(烏丸せつこ)、大が就職した編集プロダクション社長の河合(ユースケ・サンタマリア)ら、大を取り巻く個性的な面々の姿も見られる。

吉沢亮 中学生時代から成人していく主人公を演じる 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」場面写真

吉沢亮 中学生時代から成人していく主人公を演じる 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」場面写真

吉沢亮 中学生時代から成人していく主人公を演じる 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」場面写真

吉沢亮 中学生時代から成人していく主人公を演じる 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」場面写真

吉沢亮 中学生時代から成人していく主人公を演じる 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」場面写真

吉沢亮 中学生時代から成人していく主人公を演じる 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」場面写真

吉沢亮 中学生時代から成人していく主人公を演じる 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」場面写真

 また、10月に開催される第68回ロンドン映画祭のコンペティション部門と、9月26日から開催される第43回バンクーバー国際映画祭のパノラマ部門に、本作が正式出品されることも発表された。呉美保監督は、「上海国際映画祭に続いて、ロンドン映画祭コンペティション、さらにはバンクーバー国際映画祭への出品だなんて、これ以上の吉報があるでしょうか。世界に羽ばたく我が子を送り出すような緊張と期待で、いつもカサカサの手のひらが珍しく汗ばんでいます。日本での公開もあと少し、いよいよですよ!はじまりますよ!」と、喜びのコメントを寄せている。

 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」は、五十嵐大の実録ノンフィクション「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を原作とした作品。宮城県の小さな港町で暮らす五十嵐家に、男の子が生まれる。両親、祖父母は“大”と名付けて誕生を喜ぶ。ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、父・陽介と母・明子の耳がきこえないことだった。幼い大にとって、時には母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし成長とともに、周囲から特別な目で見られていることに戸惑い、いら立ち、母の明るさすら疎ましく思いはじめ、冷たい態度をとることが増えていく。20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大。数年後の帰郷したある日、記憶の底に隠れていた母への思いもかけない気持ちがあふれ出す。

 コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大の原作を、「きみはいい子」から9年ぶりの長編作品となる呉美保監督が映画化。話題作から作家性の強い監督作まで幅広い作品に出演を続ける吉沢亮が主演する。脚本は、「正欲」「アナログ」「とんび」などを手掛けた港岳彦が担当する。

【作品情報】
ぼくが生きてる、ふたつの世界
2024年9月20日(金) 新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
配給:ギャガ
©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

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