プライバシーを第一に選んだダイアナ マスコミに立ち向かったスピーチ 「プリンセス・ダイアナ」本編映像

映画スクエア

 9月30日より劇場公開される、ダイアナ元皇太子妃のドキュメンタリー映画「プリンセス・ダイアナ」から、プライバシーを守ることを第一に選んだダイアナが、マスコミに立ち向かったスピーチの様子を収めた本編映像が公開された。

 公開された映像で切り取られているのは、1993年のチャリティーイベントに参加したダイアナのスピーチ。黒いスーツに身を包んだダイアナは「12年前、公人としての生活が始まった時、行動に関心を持たれることは覚悟していました。しかし、ここまで過度の注目は予想外でした」「今予定されて
いる公務を終えたのちは、公人としての生活を縮小していくつもりです」と、これまでとは異なる方法で公務を果たしていくことを宣言する。

 さらに、私的な時間を増やしたいと語りつつ、「今後も2人の息子を何より優先させることは変わりません」と母親としての姿ものぞかせ、スピーチの最後には「人生における最もつらかった時期も、皆さんの愛と思いやりが私を支えてくれました。そのことを心から感謝しています」とわずかなほほ笑みを見せている。

 スピーチの前年にチャールズ元皇太子との別居を発表していたダイアナ。夫婦の不仲報道が過熱する中、この頃すでに離婚を決意して王室を離れる覚悟を持っていたというダイアナは、臆せずに公務縮小の声明を出し、一人の人間として、そして息子たちのプライバシーを守ることを第一に選んだのだった。

 「プリンセス・ダイアナ」は、没後25年となるダイアナ元皇太子妃について、当時のニュース番組やホームビデオなど、あらゆるアーカイブ映像をつなぎ合わせて描くドキュメンタリー映画。歴史に残る結婚式、子供が生まれた日、離婚にまつわるスキャンダル、エイズの子供を抱きあげる姿、そして亡くなった日と、1981年にチャールズ皇太子と婚約する数週間前から突然の死までを、16年間の映像を元に描き出す。監督は、アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた経験を持つ、ドキュメンタリー作家のエド・パーキンズが務めている。

プライバシーを第一に選んだダイアナ マスコミに立ち向かったスピーチ 「プリンセス・ダイアナ」本編映像
C)Parkerphotography _ Alamy Stock Photo

【作品情報】
プリンセス・ダイアナ
2022年9月30日(金)、TOHO シネマズ  シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー
配給:STAR CHANNEL MOVIES

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