人類の存在が過去の遺物に “パッケージされた絵画”として収められた4人 「THE END」肖像画ポスター

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人類の存在が過去の遺物に “パッケージされた絵画”として収められた4人 「THE END」肖像画ポスター

 2025年12月12日より劇場公開される、「アクト・オブ・キリング」「ルック・オブ・サイレンス」のジョシュア・オッペンハイマー監督、ティルダ・スウィントン主演のミュージカル映画「THE END(ジ・エンド)」から、4種の肖像画ポスターが公開された。

 ポスターには、「決して他人を信用しない“母親“」「肚の中が読めない“父親“」「外の世界から紛れ込んだ“少女“」「外の世界を観たことがない“息子“」と、それぞれのキャラクターの紹介とともに、“パッケージされた絵画”として収められた4人の姿が描き出されている。人類の存在がすでに過去の遺物となってしまったという事実を印象づけるデザインとなっている。

人類の存在が過去の遺物に “パッケージされた絵画”として収められた4人 「THE END」肖像画ポスター

人類の存在が過去の遺物に “パッケージされた絵画”として収められた4人 「THE END」肖像画ポスター

人類の存在が過去の遺物に “パッケージされた絵画”として収められた4人 「THE END」肖像画ポスター

 「THE END(ジ・エンド)」の舞台は、環境破壊によって居住不可能となってから25年後の地球。ある日、豪華な地下シェルターで暮らす富裕層の家族のもとに、外の世界からひとりの若い女性が現れる。そのことをきっかけに、孤立しながらもルーティーンを守ってきた家族のもろい日常が静かに崩れはじめ、やがて自らの過去や存在の真実と対峙することになる。

 主演は、プロデューサーも務める母親役のティルダ・スウィントン。息子役にジョージ・マッケイ、父親役にマイケル・シャノンが顔をそろえる。それぞれが劇中で美しい歌声を披露する。監督は、本作が初の長編フィクション作品となるジョシュア・オッペンハイマー。終末後の世界を舞台にしたミュージカルという奇想天外な設定で描いた。

 一足先に本作を鑑賞した著名人によるコメントも公開された。コメントは以下の通り。

■小宮山雄飛/ホフディラン
一本の映画で、まるで人生の走馬灯を見ているかのよう。

■佐々木敦/批評家
人類ジ・エンドの「その後」を描いた異形のホームドラマ。
終わらない終末の日常を生きる家族の姿は、現在の私たちの隠喩でもある。

■佐々木俊尚/文筆家
ゾクゾクするほど美しい、地下世界のセンスオブワンダーな映像、重厚な演技陣。
そしディストピアなのにまさかのミュージカル。
意表を突かれまくる驚くべき異形の叙事詩。

■SYO/物書き
終末世界で、安全な場所と完璧な生活を手に入れたはずだった。
だが…どれだけ逃げても演じようとも、心からは逃れられない。
無菌状態のシェルター内で蝕まれ苛まれ、壊れゆく家族の肖像。
無垢なミュージカルが、ごっこ遊びの空虚さを鋭く刻み付ける。

■セメントTHING/フリーライター
世界の終末は、個人の終末とイコールか?
なにが起こっても、人間は自分の「ストーリー」を生きることができるのかもしれない。
ティルダ・スウィントンの歌声の禍々しさ!

■樋口毅宏/小説家
登場人物が歌えば歌うほど空疎な響きが増していく。
同じミュージカルでも『ラ・ラ・ランド』とすべてが真逆。
ジョシュア・オッペンハイマー監督は何度でも「絶望の果て」を描く。

【作品情報】
THE END(ジ・エンド)
2025年12月12日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
©Felix Dickinson courtesy NEON ©courtesy NEON

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