第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された、「007」シリーズのQ役などで知られるベン・ウィショーが破天荒なアナーキストを演じる映画「リモノフ」が、2025年9月5日より劇場公開されることが決まった。
「リモノフ」は、2020年に亡くなったウクライナ出身のエドワルド・リモノフを描いた伝記小説を基にした作品。リモノフは、作家活動中の20代にソ連への反体制活動で国外追放処分を受け、アメリカに亡命後したあとヨーロッパへ渡った。ソ連崩壊の1991年にモスクワへ戻り、1993年国家ボリシェビキ党を共同設立し、反プーチン・反統一ロシア党を掲げ活動していたが、2020 年に亡くなった。詩人、作家、反体制派、亡命者、執事、ホームレス、兵士、活動家、革命家といくつもの顔を持つ人物である。
監督を務めるのは、2022年ロシアから亡命した、「インフル病みのペトロフ家」「チャイコフスキーの妻」などのキリル・セレブレン二コフ。ベン・ウィショーがリモノフを演じ、リモノフの妻エレナ役を「戦争と女の顔」のヴィクトリア・ミロシニチェンコが務める。「グラディエーター」「ダークナイト ライジング」などハリウッド作品への出演歴のあるトマス・アラナ、マルコ・ベロッキオ監督作「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」などのコッラード・インヴェルニッツィらが顔をそろえる。
【作品情報】
リモノフ
2025年9月5日(金)より全国公開
配給:クロックワークス
© Wildside, Chapter 2, Fremantle España, France 3 Cinema, Pathé Films.