川を挟んだ隣町と”朝9時から夕方5時まで”規則正しく戦争をしている架空の町を舞台にした映画「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」が、3月26日より公開される。公開を前に、矢部太郎の出演シーンの映像が公開となった。
公開されたのは、矢部太郎演じる仁科の登場シーン。技術者として町に赴任した仁科は、自分の勤務場所を探して基地の受付にやって来る。「すみません、今日赴任した仁科です」と受付の女性へ伝えるが、「あなた兵隊？兵隊以外は入れませんよ」と突っぱねられてしまう。仁科が「すみません、技術者です」と再度伝えても、「…ぎじゅちゅしゃって何？兵隊以外は入れませんよ」と同じ答えが。丁寧に答えても「兵隊以外は入れない」と一点張りの受付の女性。何を言っても同じ答えの繰り返しとなる、ユーモアあふれるシーンとなっている。
「きまじめ楽隊のぼんやり戦争は、町境である一本の川を挟んで”朝9時から夕方5時まで”規則正しく戦争をしている二つの町を舞台に、音楽隊に異動を命じられた真面目な兵士の主人公たちを描いた作品。いつの時代でもない架空の町の小さな社会が、現実の日常と地続きにあることをユーモアたっぷりに映し出す。監督を務めるのは、国際映画祭で受賞を重ねてきた池田暁。本作が初の劇場公開作となる。第21回東京フィルメックスでは、日本人監督作品初の審査員特別賞を受賞した。
きまじめ楽隊のぼんやり戦争
2021年3月26日(金)より、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー！
配給：ビターズ・エンド
©2020「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」フィルムプロジェクト
