石井克人、三木俊一郎、伊志嶺一(ANIKI) の3人によって結成されたユニット「ナイスの森」による2005年の作品「ナイスの森 Funky Forest :The First Contact」の、続編が制作されることが明らかになった。2025年から翌年にかけ、岩手県盛岡市などを舞台に撮影される。
7月26日にカナダ・モントリオールで行われた第29回ファンタジア国際映画祭にて「ナイスの森Funky Forest : The First Contact」の20周年の上映が行われ、ファンタジア国際映画祭と同時に行われた映画企画市「フロンティア・インターナショナル映画共同制作マーケット」で、「ナイスの森2 Funky Forest」のプロジェクトが選出され、岩手県盛岡市などにて撮影予定であることが発表された。
「ナイスの森Funky Forest: The First Contact」は、21のエピソードからなるオムニバス形式の映画。石井克人、三木俊一郎、ANIKIの3人によって結成されたユニット"ナイスの森"による初監督作品で、浅野忠信、寺島進、池脇千鶴、尾野真千子らが出演した。
3人の監督とプロデューサーのアダム・トレルのコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■石井 克人監督
この映画は、日常と非日常が交錯するユーモアと人間関係を描いた作品です。日本の地方、盛岡を舞台に、現実とSF、ヤクザ映画の要素を融合させ、観客に笑いと感動を届けます。なぜ作るのか?プロデューサーのアダムさんに『ナイスの森』また作りなよー、と言っていただいたからです‼ アダムもきっと、映画で笑いと温かさを伝え、東北の自然と個性的なキャラクターで国境を越える共感を生みたかったからでしょう!新しい、『ナイスの森』の予測不能な展開を、ぜひ楽しんでください。
■三木 俊一郎監督
何の因果か約20年ぶりに日本では、ほぼ無名のカルト映画「ナイスの森」の続編を盛岡を舞台に作る事になりました。
かくなる上は、わたくし不肖三木俊一郎、20年分の人生経験を全てぶっ込み世界中の観客に新しい映画体験を届けるべく全身全霊で取り組む所存でございますので、何卒よろしくお願い致します。
■伊志嶺 一(ANIKI)監督
この物語で伝えたいのは「現実と非現実の境目は曖昧である」という事です。
今回舞台となる盛岡には日本の東北地方の中の民謡や民話などの土着的かつ摩訶不思議な要素、文化が色濃く残されています。ストーリーには夜な夜な行われる伝統的な日本の「祭り」と、そして「河童」という日本に古来から言い伝えられるキュートでもある不思議な妖怪が登場します。
主人公の少女の視点を通して観客にも魅力あふれる東北文化を存分に味わい、また、現代の盛岡の街と不思議の世界を行ったり来たりしながらポップでどこか懐かしい物語の中にトリップしてもらえたら嬉しく思います。
■アダム・トレル プロデューサー
僕にとって『ナイスの森』は最高に面白い、ユニークな映画です。日本ではあまり高評価されていない映画ですが、海外では、とても人気がある作品です。僕が住んでいる町『盛岡』も、面白い、ユニークな町なのに、日本の中でそれほど評価されてなかった場所。映画『ナイスの森』と盛岡、どちらのことも大好きなので、一緒にしたいと思いました。日本の面白い、ユニークな文化を世界に広めていきたいし、盛岡に住んでいる面白い人たちと一緒に未来のために面白い映画を作りたいので、『ナイスの森2』IN『盛岡』が盛り上がることは僕の人生の目標です。