劇的に変わりゆくチリを描く 若者や女性が中心となったうねり 「私の想う国」公開決定

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劇的に変わりゆくチリを描く 若者や女性が中心となったうねり 「私の想う国」公開決定

 「チリの闘い」のパトリシオ・グスマン監督最新作「私の想う国」が、2024年12月20日より劇場公開されることが決まった。

 「私の想う国」は、劇的に変わりゆく母国チリの姿をダイナミックに描いたドキュメンタリー映画。2019年10月に、チリの首都サンティアゴでの地下鉄料金値上げ反対に端を発した民主化運動。若者や女性が中心となった、リーダーもイデオロギーもいない爆発的なうねりは、チリの社会構造を大きく揺るがし、2021年に36歳という世界で最も若いガブリエル・ボリッチ大統領の誕生に結実する。

 目出し帽に鮮やかな花をつけデモに参加する母親、家父長制に異を唱える4人の女性詩人たち、先住民族のマプチェ女性として初めて重要な政治的地位についたエリサ・ロンコンなど、多くの女性たちへのインタビューと、グスマン監督自身のナレーションにより、革命の瞬間に立ち会っているかのような体験をいざなう作品になっているという。

 かつてチリの大統領サルバドール・アジェンデが始めた「永遠の改革」を捉えたドキュメンタリー映画「チリの闘い」、チリ弾圧の歴史を描いた3部作「光のノスタルジア」「真珠のボタン」「夢のアンデス」に続き、グスマン監督は過去の記憶と往来を重ね、劇的に変わりゆくチリを、圧倒的映像美で描き出している。

劇的に変わりゆくチリを描く 若者や女性が中心となったうねり 「私の想う国」公開決定

【作品情報】
私の想う国
2024年12月20日(金)~アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
配給:アップリンク
©️Atacama Productions-ARTE France Cinema-Market Chile/2022/

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