
第81回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀イタリア映画賞(アルカ・シネマ・ジョヴァーニ部門)およびFEDICアワード最優秀作品賞をダブル受賞した映画「ヴィットリア 抱きしめて」が、2026年4月10日より劇場公開されることが決まった。
「ヴィットリア 抱きしめて」は、2016年にナポリで暮らす一家が、新しい家族を国際養子縁組で迎え入れる実話から誕生した作品。イタリア・ナポリ南部でヘアサロンを営むジャスミンは、夫と3人の息子に囲まれ、満ち足りた人生を送っていた。しかし40歳を迎えた頃、父の死をきっかけに異変が起きる。金髪の少女を父から託される夢を繰り返し見るようになり、「自分の人生には娘が必要だ」という想いに囚われるようになる。ジャスミンは娘を迎えるために養子縁組を決意するが、イタリアの養子縁組はハードルが高く、性別も選べない。さらに夫と息子の反発で家族が疲弊していく中、一家は大きな決断を迫られる。
主人公ジャスミンや夫リーノをはじめとする主要キャラクターは、俳優ではなく本人自身が演じている。その堂々とした演技とカメラ映えする存在感は際立ち、演じることであらためて家族の問題に向き合っていくという、虚実が入り交じる二重構造となっている。
監督を務めるのは、ドキュメンタリー作家のアレッサンドロ・カッシゴリと、ジャーナリストのケイシー・カウフマンのコンビ。亀裂の入った一家が、赦し合ってより強固な”家族”になっていく過程と、まったく血のつながりがない子どもを新たに”家族”として迎え入れる過程を同時進行で描いた。製作を務めたナンニ・モレッティは、本作について「プロデュースする時は自分らしくない映画
を製作するよう心がけています。カッシゴリとカウフマン両監督が行う、少人数のクルーで迅速かつ質の高い映画作りの手法を気にいっています。美しく、明快で、感動的な作品になりました」とコメントしている。






【作品情報】
ヴィットリア 抱きしめて
2026年4月10日(金)新宿武蔵野館、HTC 渋谷ほか全国順次公開
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
©2024 Zoe Films, Sacher Film, Scarabeo Entertainment, Ladoc