死刑宣告された男 クローンが身代わり リゾート島に隠されたルール 「インフィニティ・プール」本編映像

映画スクエア

 2024年4月5日より劇場公開される、デヴィッド・クローネンバーグを父に持つブランドン・クローネンバーグ監督の長編第3作「インフィニティ・プール」から、美しいリゾート島に隠されたおぞましいルールが明らかになるシーンの、本編映像が公開された。

 映像では、主人公が死刑を宣告される衝撃的なシーンで幕を開ける。禁止された観光地エリア外へのドライブの帰りに、交通事故を起こしてしまったジェームズ。警察に捕まり事情聴取を受けた彼は、この島ではたとえ過失による事故でも人の命を奪えば“死刑”になるという、厳しい現実を突きつけられることに。有無を言わさぬ警官の口ぶりにジェームズは命ごいをするが、警官は一切の同情を見せずに淡々とした口調で、ある“おぞましいルール”を提示する。

 この島には、外国人観光客と外交官向けにクローン手続き法という法律があり、多額の現金を支払えば犯罪者のクローンを作成し、そのクローンが身代わりに死刑を受けることになると警官が告げる。さらに恐ろしいことに、クローンには記憶もきちんと備わっており、死に際には罪の意識まで持つという。考える暇もなく同意書へのサインを求められるジェームズ。「悪いが僕にはまったく理解できない」と弱々しくつぶやくが、「自分が処刑されても?」と警官に問われ仕方なくペンを握るのだった……。

 「インフィニティ・プール」は、裕福な若い夫婦が訪れた美しいリゾート地“リ・トルカ島”を舞台としたスリラー。高級リゾート地として知られる孤島を訪れたスランプ中の作家ジェームズは、裕福な資産家の娘である妻のエムとともに、バカンスを楽しみながら新たな作品のインスピレーションを得ようと考えていた。ある日、彼の小説の大ファンだという女性ガビに話しかけられたジェームズは、彼女とその夫に誘われて一緒に食事をすることに。意気投合した彼らは、観光客は行かないようにと警告されていた敷地外へとドライブに出かける。そしてそれが悪夢の始まりになる。

 「ターザン:REBORN」「ビッグ・リトル・ライズ」のアレクサンダー・スカルスガルドと、「Pearlパール」のミア・ゴスが初共演。スランプに陥り徐々に堕落していく作家ジェームズを演じたスカルスガルドの体当たりの熱演と、そんな彼を奇妙で恐ろしい世界に誘う女ガビ役のミア・ゴスによる怪演が見られるという。ほかに、「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」のトーマス・クレッチマン、「月影の下で」のクレオパトラ・コールマンが出演する。

死刑宣告された男 クローンが身代わり リゾート島に隠されたルール 「インフィニティ・プール」本編映像

死刑宣告された男 クローンが身代わり リゾート島に隠されたルール 「インフィニティ・プール」本編映像

【作品情報】
インフィニティ・プール
2024年4月5日(金)新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズ、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開
配給:トランスフォーマー
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