亡き妻に囚われて生きる仲村トオル 出会った女性との愛憎描く 「愛のまなざしを」11月公開決定

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亡き妻に囚われて生きる仲村トオル 出会った女性との愛憎描く 「愛のまなざしを」11月公開決定

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 「UNloved」「接吻」に続く万田邦敏監督による愛の三部作の最終章となる映画「愛のまなざしを」の公開日が、11月12日に決まった。

 「愛のまなざしを」は、亡き妻に囚われて生きる精神科医と彼の前に現れる女性を描いた作品。2人は激しく求め合うが、女には別の顔があった。強烈な自我を持つ女性を軸に狂気ともいえる愛を描いてきた万田邦敏監督が、「UNloved」「接吻」に続き共同脚本の万田珠実と三度目のタッグを組んだ、愛の三部作の最終章。愛の本質を見つめ、人間の性とエゴをあぶりだした愛憎サスペンスとなっている。

 精神科医の貴志を演じたのは、「UNloved」「接吻」でキーパーソンを演じた仲村トオル。貴志からの愛を渇望する女性・綾子役は、監督・プロデューサーとしても精力的に活動する杉野希妃が演じ、女の業を表現している。綾子の登場により翻弄されるも真実をつかもうとする貴志の義弟・内山茂役を斎藤工が演じるほか、6年前に亡くなった貴志の妻・薫に中村ゆり、貴志の息子・祐樹役に藤原大祐が顔をそろえる。藤原はオーディションで役をつかみ、本作で映画デビューを飾っている。そのほか、片桐はいり、ベンガル、森口瑤子らが脇を固める。

 貴志の亡くなった妻・滝沢薫役の中村ゆりと、貴志のメンタルクリニックに勤める職員・池田役の片桐はいりのコメントも公開された。中村は、「私が演じた役は、関わった人に光も影も残して行くような人です。孤独や弱さに翻弄され、もがきながら、それでもサバイブしていく人達をぜひご覧ください」とメッセージを送っている。

【コメント】

■中村ゆり(滝沢薫役)

脚本を拝読した時、これはどういう映画になるんだろう…と、不思議な気持ちになりました。しかし、この作品の脚本、監督だけにしかない、画と言うか、詩、言葉があるような気がして、覗いてみたい気持ちになり、参加させていただきました。
私が演じた役は、関わった人に光も影も残して行くような人です。
孤独や弱さに翻弄され、もがきながら、それでもサバイブしていく人達をぜひご覧ください。

■片桐はいり(池田役)

万田監督の、超高感度のセンサーが隙なく張り巡らされたような現場に、薄氷をふむような気持ちで挑みました。さらに仲村トオルさんと杉野希妃さんの間には、一触即発の危ない糸がからみあっていて、わたしはよけいな波動を起こしてセンサーを発動させぬようにと必死でした。めまいがしました。ですから皆さんも、自らの胸の内でどうにも気にかかるひとつの絵を探すために深夜の美術館に忍び込むような、そんな心持ちで、映画館に、劇場の暗闇に潜入していただければと思います。

【作品情報】
愛のまなざしを
2021年11月12日(金)より渋谷ユーロスペース、池袋シネマ・ロサ、キネカ大森、イオンシネマ他にて全国順次公開
配給:イオンエンターテイメント 朝日新聞社 和エンタテインメント
(c) Love Mooning Film Partners

  • 作品

愛のまなざしを

公開年 2021年
製作国 日本
監督  万田邦敏
出演  仲村トオル、杉野希妃、斎藤工、中村ゆり、藤原大祐、ベンガル、森口瑤子、片桐はいり
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