病にむしばまれた人間に提供されるもう一つの体 甲斐さやか監督、井浦新主演「徒花 -ADABANA-」予告

映画スクエア

 2024年10月18日より劇場公開される、甲斐さやか監督、井浦新主演による日仏合作映画「徒花 -ADABANA-」の、予告編とポスタービジュアルが公開された。

 「徒花 -ADABANA-」は、甲斐監督が20年以上をかけて構想した自身のオリジナルシナリオを映画化した作品。タイトルの「徒花(あだばな)」とは、咲いても実を結ばずに散る花のことで、「無駄な花」を意味する。

 ウイルスのまん延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに”それ”の保有が許された世界。”それ”とは、病にむしばまれた人間に提供される、もう一つの体のことを指す。死が身近に迫る新次(井浦新)は、臨床心理士のまほろ(水原希子)に、自分の”それ”に会わせてほしいと懇願する。新次の”それ”は、自分と同じ姿をしながらも、異なる内面を持ち、純粋で知的だった。”それ”と対面した新次は、次第に”それ”を殺してまで、自分は生きながらえるべきなのか、心が乱されていく。

 主演は井浦新。ほかに、水原希子、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏らが出演する。編集には「落下の解剖学」で第96回アカデミー賞編集賞にノミネートされたロラン・セネシャルと、「ドライブ・マイ・カー」で編集を担当した山崎梓が名を連ねる。

病にむしばまれた人間に提供されるもう一つの体 甲斐さやか監督、井浦新主演「徒花 -ADABANA-」予告

【作品情報】
徒花 -ADABANA-
2024年10月18日(金)テアトル新宿他全国順次公開
配給:NAKACHIKAPICTURES
©2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ

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