2025年9月5日より劇場公開される、「そこのみにて光輝く」「きみはいい子」の、監督・呉美保と脚本・高田亮のコンビによる新作映画「ふつうの子ども」の、本予告が公開された。
本予告は、「ウンチをしたら流す!紙で拭くのを忘れずに」と、教室で元気よく作文を発表する10才の唯士の姿から始まる。友だちと一緒にワイワイと登校し、家では母と楽しく笑い合うふつうの小学生。そんな唯士が、同級生の心愛を相手に“好き”を知ることになる。心愛は、「私たち子どもが生まれる前から二酸化炭素を出し続けているのは大人たちです」と発表し、先生に「大人が悪いとか誰が悪いとか言わないほうが…」と言われても、「じゃあ子どもが悪いんですか」と物おじすることなく自分の意見を口にする女の子だった。
そんな心愛に惹かれた唯士は、図書館では偶然を装って環境問題の本を熱心に読む心愛に近づき、教室では「いいよね、カーボンニュートラル」と心愛に近づきたい一心で勉強した知識で声をかけるが、心愛はそっけない。そこに、クラスのちょっと問題児の陽斗が絡んできて、何やら三角関係の様相に。そして心愛の提案で「大人の意識を変えるには行動を起こさなきゃいけないんだよ」と“環境活動”を始める三人。しかし、子どもたちのいちずな思いがエスカレートし、親たちも巻き込んだ大騒動へと向かってしまう。“好き”という思いを巡るうれしさ、楽しさ、そして戸惑いが描き出されている。
「ふつうの子ども」は、3人の小学4年生を中心に描いた作品。10才の小学4年生・上田唯士は、生き物が好きな、いたってふつうの男子だった。そんな彼が恋をする。相手は、“環境問題・意識高い系女子”の三宅心愛。彼女に近づこうと心愛が夢中になっている“環境活動”をともにする唯士だったが、そこにクラスのちょっぴり問題児・橋本陽斗が加わり、3人が始めた活動は思わぬ方向に向かう。
脚本は高田亮。シリアスなサスペンスからラブコメディまで幅広いジャンルを手がける高田が、小学校への取材を重ね、オリジナル脚本を書きあげた。監督は、昨年9年ぶりの長編監督作品となる「ぼくが生きてる、ふたつの世界」を発表し、高い評価を得た呉美保。「そこのみにて光輝く」「きみはいい子」のコンビが、今の日本の”ふつうの子どもたち”を描く。主人公・唯士を嶋田鉄太、唯士が恋する心愛を瑠璃、陽斗を味元耀大が演じる。メインの3人に加え、クラスメートはすべてオーディションで選ばれた。蒼井優、風間俊介、瀧内公美も出演している。
【作品情報】
ふつうの子ども
2025年9月5日(金)テアトル新宿ほか全国公開
配給:murmur
©︎2025「ふつうの子ども」製作委員会