スピッツによる同名楽曲を原案とした映画「楓」に、福士蒼汰と福原遥がダブル主演することが明らかになった。あわせて予告映像(楽曲編)も公開された。
福士蒼汰が演じるのは、運命に翻弄されながらも、自分より愛する恋人を大切に想う優しさと包容力にあふれた涼役。愛情深さと憂いを繊細に体現する。福原遥は、大切な人を失い、喪失感を抱えながら、日々を前向きに生きようとする亜子役を務める。明るいチャーミングな笑顔だけでなく、隠された苦しみや悲しみ、こらえきれずにあふれ出す感情や涙と、本作でしか見られない新たな一面を見せている。
予告映像は、「楓」に乗せて美しく切ない本作のシーンが切り取られている。詳細なストーリーは明かされていないが、見る人それぞれが、登場人物の感情やその先にあるストーリーを想像できる映像となっている。
「楓」は、花言葉でもある、「大切な思い出」や「美しい変化」、そして「遠慮」がキーワードとなる作品。人生のなかで大切な人を失った2人の男女を主人公に、出会いと別れ、愛と悲しみ、胸に刻まれた過去とそれでも続いていく現在、そして未来へ進もうとする姿を、季節の移り変わりを通して描く。監督は、「世界の中心で、愛をさけぶ」などの行定勲が務める。
福士蒼汰と福原遥のコメントも公開された。コメントは以下の通り。
■福士蒼汰
スピッツさんは世代を問わず一生愛され続ける存在で、愛をテーマに歌われていることも多く、「楓」から生まれた今回の物語にも普遍的な愛しさや愛情が描かれています。「楓」はとても素敵な曲で大好きな曲ですが、(オファーを受けて)「この曲を元に台本にした」と聞き、台本を読んでから歌詞をもう一度見ると、色々な想いを受け取ることができ、改めて素晴らしい楽曲だと感じました。この曲に込められた想いも作品に注入して、より良い作品にできるように演じさせていただきました。久しぶりの恋愛映画でしたが、行定監督が「人間の心を描く恋愛映画が好きだ」とお話しされていて、今回の映画は普遍的で根源的な感情を描いており、とても共感しています。
■福原遥
「楓」は私が生まれた年にリリースされた曲で、ご縁を感じています。スピッツさんは昔からずっと聴いていて、辛い時や悲しい時に聴くと、優しく包み込んでくれるような歌ばかりです。「楓」の歌詞も、歳を重ねて聴くと違うものを受け取れて、その時その時で違う感じ方ができるのは、この映画にも似ていると思いました。台本を読ませていただいたとき、心がジェットコースターのように動かされて、素敵な「楓」の楽曲が、この映画の世界観と交わり、本当に良い作品になる予感がしました。同時に「相手のことがすごく大事で愛しているからこそ取った行動」すべてを理解する事は難しかったのですが、行定監督とたくさんお話しさせていただき一緒に作ることが出来ました。
【作品情報】
楓
2025年12月19日(金)全国公開
配給:東映/アスミック・エース
©2025 映画『楓』製作委員会