「歌舞伎」「日本舞踊」「邦楽器」「モード」の要素が1つに 中村壱太郎手がける「ART歌舞伎」予告編

映画スクエア

 コロナ禍における新たな歌舞伎としてオンライン公演された「ART歌舞伎」を映画として上映する、映画「中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎 花のこゝろ」の予告編が公開された。

 公開された予告編では、白塗りにドライフラワーのヘッドピースをまとった中村壱太郎が、傘越しにカメラを見つめるカットから始まり、「なぜ我々は表現するのか」のコピーが表示される。中村壱太郎、尾上右近の若き歌舞伎俳優の2人と、映画を彩る日本舞踊と邦楽器、衣装・メイクのアプローチとなっているモードの要素が1つとなった作品であることが示されている。

 「ART歌舞伎」は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって劇場公演が中止されるなか、新しい形での公演実施方法を検討し、中村壱太郎と尾上右近が制作。有料配信サービスを使用した配信ライブとして公演された。中村壱太郎、尾上右近のほか、日本舞踊家の花柳源九郎、藤間涼太朗が出演。音楽は、中井智弥(箏・二十五絃箏)、浅野祥(津軽三味線)、藤舎推峰(笛)、山部泰嗣(太 鼓)、友吉鶴心(琵琶)といった和楽器奏者たちが参加し、世界のモード界で活躍する、冨沢ノボル、里山拓斗、edenworksがヘアメイク・衣装を担当した。中村壱太郎が自ら監督として演出した映画「中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎 花のこゝろ」は、配信公演の映像の音声を5.1chサラウンドとし、英語字幕を加えて上映される。

<演目・音楽>
01    四神降臨ししんこうりん
古(いにしえ)より、四方の方角にはそれぞれ霊獣が神として司られていると伝えられている。東より青龍、南より朱雀、西より白虎、北より玄武の四神が集う時、厄難は去り、霊獣は各々の力を漲り、人々は宴を求め、新たな物語が始まる。

02    五穀豊穣ごこくほうじょう
民は豊作を祈り、それを歌にのせて唱え、祈りとして納める。民謡という文化は日本人の心内、忘れていた郷土心を呼び起こし、神への感謝、神前にて執り行う儀式、“舞”の前兆の音色が奏でられる。

03    祈望祭事きぼうさいじ
鈴を鳴らし、大地を踏み鳴らし、豊作を願う民人。これらはすべて儀式に則り執り行われる。天地人、全てが一体となった時、果たして人間はどこまで踊り狂うのだろうか…

04    花のこゝろはなのこころ
輪廻転生。人は生まれ、そして死ぬ。でも、どこかでその「こゝろ」は続いている。夫と子を亡くした女と、戦いで傷を負った男。2人は何を求め、互いに信じ合うのか。この世なのか、あの世なのか、「美しき世界」は必ずや存在する。 琵琶の語りで繋ぐ創作舞踊物語。

「歌舞伎」「日本舞踊」「邦楽器」「モード」の要素が1つに 中村壱太郎手がける「ART歌舞伎」予告編

【作品情報】 
中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎 花のこゝろ
2021年5月1日(土) ポレポレ東中野ほか全国順次公開
配給:Atemo、ROJI
©ART KABUKI Project

  • 作品

中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎 花のこゝろ

公開年 2021年
製作国 日本
監督  
出演  中村壱太郎、尾上右近、花柳源九郎、藤間涼太朗
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