「髪の毛は七三分け」「手首に個人番号」 現人神を元首とする国を描くディストピア映画 「鈴木さん」予告

映画スクエア

 2022年2月4日より劇場公開される、いとうあさこ主演の映画「鈴木さん」の、予告編が公開された。

 公開された予告編は、呪術的な音楽とともに“カミサマ”の肖像画がゆっくりと映し出される映像から始まる。そして、生い茂る草むらをかき分ける謎の男、のっぺりとした表情をしている3人の中年男性、「鈴木」と口々に発する3人の老婆など、脈絡なく次々と登場人物が映し出され、不穏な雰囲気を醸し出している。その後、「“カミサマ”の肖像画には礼拝を」「髪の毛は七三分けに」「手首に刻まれた個人番号」など、さまざまな条例や慣習が紹介されている。

 「鈴木さん」は、現人神である“カミサマ”を国家元首とする、ある国を描いたディストピア映画。少子化対策のため未婚者は市民権を失うという条例が制定される町の、廃ラブホテルで介護施設を営むよしこ。そんなよしこは、迷い込んできた中年男性と結婚しようとする。本作のメガホンをとったのは、佐々木想監督。自主制作映画「ぴゅーりたん」で、2009年の第31回ぴあフィルムフェスティバル入選を果たすなどの経歴を持つ。主演はお笑いタレントのいとうあさこ。共演に、佃典彦、大方斐紗子、保永奈緒、宍戸開などが顔をそろえる。昨年の第33回東京国際映画祭でも上映された。

「髪の毛は七三分け」「手首に個人番号」 現人神を元首とする国を描くディストピア映画 「鈴木さん」予告

【作品情報】
鈴木さん
2022年2月4日(金)より、K2、池袋シネマ・ロサ他全国ロードショー
配給:Incline
(C)映画「鈴木さん」製作委員会

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