偽のヒットマンの初仕事 おとり捜査で殺し屋役 犯人から殺害依頼の言質を取る 「ヒットマン」本編映像

映画スクエア

 2024年9月13日より劇場公開される、リチャード・リンクレイター監督最新作「ヒットマン」から、グレン・パウエル演じるゲイリー・ジョンソンが、ひょんなことから初めて偽のヒットマンの仕事をする様子を捉えた本編映像が公開された。

 ゲイリーは、普段は2匹の猫と静かに暮らす大学教授でありながら、地元警察の捜査官として依頼殺人の捜査に、盗撮や盗聴の技術スタッフとして協力していた。しかし、ある日おとり捜査で殺し屋役となるはずの警官ジャスパーが職務停止となったことから、ゲイリーに白羽の矢が立つ。ジャスパーにコツを尋ねると「大事なのは、信じ込ませること。相手が望む殺し屋になれ」と言われる。

 映像は、“ビリー”になったゲイリーが、初めての依頼人と依頼内容を詰める様子が収められている。逮捕につなげるためには、依頼人の口から殺人依頼の言質を取らなければいけない。そのため、“契約”という名目ではっきりと殺人依頼をさせることに。“ビリー”は、「俺の目を見て正確に指示を出せ」と要求し、依頼人は多少違和感を抱きつつも、「アイツを殺してくれ、どんな手を使ってでも」と正式に依頼をする。それを盗聴していた警官たちは動き始め、ダイナーを出て“ビリー”と固い握手を交わす依頼人の前に、サイレンを鳴らしたパトカーが現れる。

 実在のゲイリー・ジョンソンは、この方法で、依頼人に応じて相手が望む殺し屋になりすまし、1990年頃から偽の殺し屋として警察に協力、70人以上を逮捕に導いた。本作では、実際の依頼者のエピソードを基に、リンクレイター監督とグレン・パウエルの共同脚本によって映画化されている。

 「ヒットマン」は、1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされたクライム・コメディ。ニューオーリンズのゲイリー・ジョンソンは、大学で教える一方で、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、ひょんなことからおとり捜査で殺し屋役を、ゲイリーが急遽代わりを務めることになり、さまざまな姿や人格に変身する才能を発揮。殺しの依頼人を次々と逮捕へ導いていく。ところが、支配的な夫との生活に傷つき、追い詰められた女性・マディソンが、夫の殺害を依頼してくる。逮捕するはずの相手に対し、「この金で家を出て新しい人生を手に入れろ」と見逃してしまう。そして、2人の関係はリスクの連鎖を引き起こしていくことになる。

 この実話の存在を知ったグレン・パウエルが、リチャード・リンクレイター監督へ1本の電話をかけたことからこの企画はスタート。リンクレイターとグレンの共同脚本が始まった。ゲイリーをグレン・パウエルが演じ、「モービウス」でヒロイン役を務めたアドリア・アルホナがマディソン役を務める。

偽のヒットマンの初仕事 おとり捜査で殺し屋役 犯人から殺害依頼の言質を取る 「ヒットマン」本編映像

【作品情報】
ヒットマン
2024年9月13日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
配給:KADOKAWA
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