ティモシー・シャラメの歌声でボブ・ディランの名曲披露 「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」特報

映画スクエア

 2025年2月より劇場公開される、ジェームズ・マンゴールドが監督し、ティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを演じる映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」の、特報映像が公開された。

 特報映像では、何も持たない1人の青年がニューヨークの街にたどり着き、街をさまよい歩くシーンから始まる。闇に覆われた街でさびしげな背中を見せていた名もなき存在だった彼が、一転して光に包まれ、ギター1本で聴衆を引きつける印象的な歌声を響かせていく。そんな、伝説が始まる瞬間の高揚感が描き出されている。

 歌われているのは、ボブ・ディランの「はげしい雨が降る」。2016年のディランのノーベル賞受賞式で、パティ・スミスが途中で感極まりながらも歌い切り、聞くものの感動を呼んだ名曲だ。本作でディランのビジュアル、声、パフォーマンスに至るまで徹底的に研究したシャラメは、すべてのシーンで自身の歌声を披露している。

 さらに映像では、「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」のアルバムジャケットで知られる、当時の恋人スージー・ロトロにインスパイアされた、エル・ファニング演じるシルヴィーとの恋、当時すでに注目のシンガーで、次第にディランと歌をわかち合うことになる「フォークの女神」ジョーン・バエズ役のモニカ・バルバロ、そして、まだ無名だったディランの才能を見抜き、ディランのミュージシャンとしての道を先導した偉大なフォーク・シンガー、ピート・シーガー役を演じるエドワード・ノートンの姿も映し出されている。

 「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」は、1960年代の初頭の、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の無名ミュージシャンだったボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を描いた作品。ディランの代表曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」の一節が、タイトル「A Complete Unknown」に使われている。

 ボブ・ディランを演じるのはティモシー・シャラメ。エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリーらが共演する。監督は、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」「フォードvsフェラーリ」などのジェームズ・マンゴールド。「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」で、アメリカ音楽界の伝説的な歌手ジョニー・キャッシュとその妻の波乱に満ちた人生を描いたマンゴールド監督が、ボブ・ディランの“伝説の始まり”をエモーショナルに描き出す。

ティモシー・シャラメの歌声でボブ・ディランの名曲披露 「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」特報

【作品情報】
名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN
2025年2月 全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2024 Searchlight Pictures.

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