高熱にうなされる主人公 ソヴィエトだった頃の子供時代の妄想見る 「インフル病みのペトロフ家」公開決定

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高熱にうなされる主人公 ソヴィエトだった頃の子供時代の妄想見る 「インフル病みのペトロフ家」公開決定

 「LETO-レト-」で知られるロシアの舞台演出家・映画作家のキリル・セレブレンニコフ監督作「インフル病みのペトロフ家」が、4月23日より劇場公開されることが決まった。

 「インフル病みのペトロフ家」は、2016年に発売されたアレクセイ・サリニコフによるベストセラー小説を原作とした作品。ソヴィエト崩壊後の2004年、ロシアのエカテリンブルグでインフルエンザが流行する中、主人公のペトロフは高熱にうなされる。妄想と現実の間を行き来するうち、ペトロフの妄想は、次第にまだ国がソヴィエトだった子供時代の記憶へと回帰していく。ロシア社会への強烈な風刺をはらみながら、妄想と現実の境目が曖昧な原作の世界観をそのままに、セレブレンニコフ監督ならではの型破りな芸術的感性とアクションに彩られた作品となっている。

 2017年に国からの予算横領の疑いで逮捕されて自宅軟禁状態となったセレブレンニコフ監督は、軟禁という不条理の中で本作の脚本を執筆。完成した作品は、2021年に開催された第74回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、芸術的貢献を認められるCST Artist-Technician Prizeを受賞した。

高熱にうなされる主人公 ソヴィエトだった頃の子供時代の妄想見る 「インフル病みのペトロフ家」公開決定

【作品情報】
インフル病みのペトロフ家
2022年4月23日(土)より、シアター・イメージフォーラム他全国順次公開
配給:ムヴィオラ
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