シーア「シャンデリア」「titanium」使用の本編映像公開 「サンドラの小さな家」

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シーア「シャンデリア」「titanium」使用の本編映像公開 「サンドラの小さな家」

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 住む場所を失ったシングルマザーが2人の娘たちのために再起する姿を描いた映画「サンドラの小さな家」から、オーストラリアのミュージシャンであるシーアの楽曲が使用された、2本の本編映像が公開された。

 1本は、映画の冒頭で、主人公サンドラがシーアの代表曲「シャンデリア」を娘2人と歌い踊るシーン。母娘の仲睦まじさと絆がわかるシーンだが、サンドラに対して恒常的に暴力を振るう夫に音楽を止められてしまう。「シャンデリア」はシーアが薬物とアルコール依存症に苦しんでいた時期に作った曲と言われている。脚本・主演のクレア・ダンは、「『シャンデリア』は、何かに対して愛を持ちつつも、すごく大きな怒りを表現している曲だと私は感じていました。愛と怒りを重ね合わせて一日一日を生き延びていっている。でも決して被害者じゃない、サバイバーなんです。それはサンドラにぴったりでした」と語っている。

 もう1本は、サンドラと仲間たちが協力して家を建てるシーンで、デヴィッド・ゲッタがシーアをフィーチャリングした 「Titanium」がBGMとして使われている。「あなたが撃っても、私は倒れない。私はチタンだもの」(You shoot me down, but I won‘t fall I am titanium)の歌詞が、周囲からの優しさと自分自身の力で強くなっていくサンドラの姿と重なる。

 シーアの楽曲についてクレア・ダンは、「シーアの曲にサンドラが助けられ、エネルギーを与えられています。彼女の世界が、まるで戦争の前線のような状態であっても、子供たちと安全でいられる場所があって、子供たちと共に聴く音楽であり、それを象徴する意味合いを持った曲としてイメージしていました」と、大きな影響を受けたことをコメントしている。

 「サンドラの小さな家」は、「マンマ・ミーア!」「マーガレット・サッチャー  鉄の女の涙」のフィリダ・ロイドが監督し、長編初主演となるクレア・ダンが脚本と主演を務めた作品。舞台を中心に活躍していたダンが、シングルマザーの親友が「アパートを追い出されて行き場がなくなる」と電話をしてきたことをきっかけに、本作の脚本を執筆。脚本を読んだロイド監督がほれ込み、ダンが主演することを条件に監督を引き受けた。Variety誌が選ぶ 2020 年ベスト映画第4位に選出されるなど、高い評価を受けている。

【作品情報】
サンドラの小さな家
2021年4月2日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給:ロングライド
©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute 2020

  • 作品

サンドラの小さな家

公開年 2020年
製作国 アイルランド、イギリス
監督  フィリダ・ロイド
出演  クレア・ダン、ハリエット・ウォルター、コンリース・ヒル
作品一覧