「カメラを止めるな!」を生み出したENBUゼミナールのシネマプロジェクト第11弾作品となる、道本咲希の長編監督デビュー作「ほなまた明日」が、2024年9月2日より劇場公開されることが決まった。
「ほなまた明日」で描かれるのは、写真家を目指し、不器用ながらも自分を信じて歩き続ける芸大生の草馬ナオと、ナオの圧倒的な情熱に嫉妬や焦燥を抱えつつも、どこか救われていく同級生の友人たち。同じ道を歩んでいるはずの彼らが、才能や境遇に折り合いをつけながら、それぞれの歩幅で進んでいく切なくも愛おしい日々がつづられる。
監督は、19歳の切実な悩みを自ら主演して完成させた短編映画「19 歳」でPFFアワード2018審査員特別賞を受賞し、ndjc2021にて制作された「なっちゃんの家族」が注目を集めた道本咲希。SNSで見ず知らずの「いいね」の数によって感情が左右されるようになった現代。他人の反応に流され、自分自身を信じ続けることが一段と難しくなった時代の空気に危機感を覚えた監督が、自らの進む道を信じて歩き続ける女性を主人公に本作を完成させた。主演は、ドラマ「真夏のシンデレラ」「時をかけるな、恋人たち」などの田中真琴。松田崚汰、重松りさ、秋田卓郎が共演する。
【コメント】
■道本咲希監督
自らを信じ、子供のように無邪気に歩き続ける人になりたかった。
全てにおいて嘘がなくて、だから人を傷つけてしまうような人になりたかった。でもなれなくて、なのでこの映画を作りました。
SNSが発達し、他者の反応や情報に惑わされると思うけれど、惑わされてもいいけど、どうか自分を信じ続ける大切さを忘れないで。今のうちに、この嘘のない真っ直ぐな映画を見て頂きたく思います。
■田中真琴(主演・ナオ役)
ナオという強くて儚くて大好きな役を演じさせて頂いてから一年程が経ちました。街を歩いていても、ふとナオだったら撮りたくなるなぁ~とか、写真展を見つけてはふらっと入ったり、確実に私の中でナオは生き続けていて凄く影響を受けています。俳優という仕事の中で色々な役をさせて頂いてますが、ここまで自分と重なる役も珍しく有り難いなと感じています。それほど私は全力でそれこそ人生をかけて演じさせて頂きました。とてもとても思い入れがあり、大好きな作品です。皆様に観て頂き是非感想を聞かせてほしいです。
■松田崚汰(山田役)
公開へ辿り着けたこと、この上ない喜びです。『ほなまた明日』に出会ってくれた⼈、これから出会う人、この映画をよろしくお願いいたします。
山田!山田!山田!ほんまに愛おしいよ。たくさん泣いて笑って走って生きていこうね。
大丈夫だよ、きっと全部大丈夫︕︕︕
■重松りさ(小夜役)
3月にイベント上映を終え、こうして本公開を迎えられること、とても嬉しく思います。
小夜は主人公のナオと仲良しでありながらも、密かに劣等感を抱えながら写真に向き合いもがいている、優しくまっすぐな女の子です。
彼女たちの日々を通して、観てくださる皆さまの心にどんな気持ちが映るのか、今からとてもワクワクします。
是非、劇場へ会いに来てください。
■秋田卓郎(多田役)
オーディション兼ワークショップは何⼗時間もありとても過酷でした(笑)
ただ、共演者の皆さんから作品に対する熱量と意識の高さに刺激を貰いましたし、スタッフの皆様も居心地の良い雰囲気を作って頂いたのでとてもお芝居しやすかったです。
主軸となる学生役の4人はこの期間、徹底的に外に出てストリートスナップを撮って、写真や役に対して深く理解をするように動きました。
「写真」がテーマですが、それだけじゃなくナオを取り巻く彼ら彼女らの葛藤、覚悟、恋愛という日常にあふれているものが凄くリアルに描かれてるので誰しもが自分に照らし合わせながら抱く感情に共感して頂けると思います。ほなまた明日、劇場で会いましょう!
【作品情報】
ほなまた明日
2024年9月28日(土) 新宿 K’s cinema ほか全国順次公開
配給:ENBU ゼミナール
©ENBU ゼミナール