長澤まさみに西川美和監督「これくらいの悪役は、跳ね返してやってくれる」 映画「すばらしき世界」出演

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長澤まさみに西川美和監督「これくらいの悪役は、跳ね返してやってくれる」 映画「すばらしき世界」出演

 主演・役所広司、脚本・監督西川美和の映画「すばらしき世界」のスポットCM映像が公開された。公開されたのは「ドラマ編」「問題作編」の2本で、敏腕テレビプロデューサー役として出演している長澤まさみがナレーションを担当している。

 「ドラマ編」では、13年ぶりに出所した元殺人犯・三上(役所広司)が社会で新たな一歩を踏み出す姿などが映し出され、長澤のナレーションで「あなたはこのラストに何を感じますか?」と問いかける。「問題作編」では、人生の大半を刑務所で過ごした三上にテレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)がすり寄る姿などが映し出され、長澤が作品タイトルを読み上げる。

 「すばらしき世界」で長澤は、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)を言葉巧みにたきつけ、13年ぶりに出所した三上をテレビ番組のネタとして取材させるテレビプロデューサーの吉澤を演じている。「この役には長澤まさみしかいない」と思ったという西川監督は「(長澤は)年齢とともにどんどん幅が広くなっている。きれいな女優さんであればあるほど、なかなかヒール(悪役)役を受け入れることに時間がかかると思うんです。でも今の長澤さんなら、これくらいの悪役は、跳ね返してやってくれるだろうなと思ってお願いしました」と語っている。

 「すばらしき世界」は、直木賞作家・佐木隆三氏の小説「身分帳」を原案とし、西川美和が監督・脚本を担当した作品。初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとにした作品を手がけ、舞台を約35年後の現代に置き換えて、徹底した取材を通じて映画化に挑んでいる。生きづらい社会の中で、一度レールを外れても懸命にやり直そうとする実在の男と、彼を追う若きテレビマンのカメラを通して、社会と人間の「今」を描いている。

すばらしき世界
2021年2月11日全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
©佐木隆三/2021 「すばらしき世界」製作委員会

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