AKB48倉野尾成美 白血病を克服した少女に 「いちばん逢いたいひと」公開決定

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AKB48倉野尾成美 白血病を克服した少女に 「いちばん逢いたいひと」公開決定

 AKB48の倉野尾成美が白血病を克服した少女を演じる映画「いちばん逢いたいひと」が、2023年2月より劇場公開されることが決まった。

 「いちばん逢いたいひと」は、白血病を克服した少女と、そのドナーになった男性の数奇な運命を、実話を元に描いた作品。過酷な抗がん剤治療や放射線治療を受ける、「急性骨髄性白血病」と診断された11歳の女の子・楓にとって、隣のベッドで同じ病気と闘う与志だけが唯一の心の支えだった。同じ頃、IT企業を経営する柳井健吾は最愛の娘を白血病で亡くし、家庭は崩壊へと向かってしまう。すべてを失ってしまった健吾にとって、見知らぬ女の子の骨髄ドナーになれたことだけが人生で唯一の誇れることだった。

 白血病を乗り越え、初めて一人旅に出る大人になった楓役で、AKB48のチーム4のキャプテンである倉野尾成美が出演。白血病になった娘に寄り添う母・佳澄役に高島礼子、白血病で娘を亡くしたことで自らドナー登録する柳井役に崔哲浩、その母・祥子役に中村玉緒が顔をそろえる。本作が映画監督2本目となる丈が監督・脚本を手がけた。

 10年ほど前に自身の娘が白血病になり、家族で乗り越えた経験を持つ堀ともこプロデューサーが、「白血病と骨髄移植」「ドナー登録」についての理解を深めて欲しいと、少女が白血病になった二つの家族の物語が交差する本作を企画したという。

 キャスト・スタッフのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■主演:倉野尾成美

この役のオファーをいただいた時、豪華なキャストさんに囲まれて、主役という重要なポジションを自分に出来るのかと不安もありましたが、本読みの時にプロデューサーの堀さんの映画に対しての想いを聞いて、自分もお力添えできたらと思いました。
病気を乗り越えた高校生からの楓を演じましたので、役作りというよりは自然体、だけど病気を乗り越えて、ひとまわり成長した楓を演じようと心がけて撮影に挑みました。
「骨髄バンク」「ドナー」と聞いたことがあっても、実際は知らないことだらけで。
この作品を通して知らない方達にも知っていただき、考えるきっかけとなったらいいなと思います。
是非、劇場で見ていただけると幸いです。
よろしくお願いします。

■監督・脚本:丈

プロデューサー堀様のお嬢様が白血病を患い実際にドナーの方のお陰で命を繋いだ実体験を映画化したいと、脚本・監督のご依頼を受けました。患者とドナーは決して会ってはいけない、手紙もほんの1~2回程度のやり取りしか出来ないと聞き、なんてドラマチックなんだと感嘆しストーリーもあっという間に出来上がりました。

医療ものと聞くと静かな作品を連想しがちですが、あくまでエンターテイメントで次々と畳み込むスピーディな展開、ダイナミックな画創りを意識しながら創作しました。

高島礼子さん、中村玉緒さん、三浦浩一さんを始めとする実力派の演技と、崔哲浩さんの独自の空気感、主演の倉野尾成美さんの素朴で一途な思いは、きっと胸を打つに違いありません。
是非、映画館でその思いを確かめて下さい。

■プロデューサー:堀ともこ
今から13年ほど前。私の娘がお医者様から「お気の毒ですが、急性リンパ性白血病という病気です」と宣告されました。あまりのショックに、お医者様から何を説明されたのか全く覚えていません。家族が病気になるということ。とても不幸なことです。心が張り裂けそうになるほどに苦しみます。でも、そのことが今は、私と娘のかけがえのない強い絆となって支え合っています。

映画『いちばん逢いたいひと』は、白血病を乗り越えた少女と、そのドナーになった男の人生を描いた物語です。

骨髄のドナーは、自分が健康だからなれるものです。世界情勢の中で、命の重さに毎日向き合っている今だからこそ、一つの命が一人の命を救えるかもしれないことを、映像を通して表現したいと考え、10年以上の時を経て映画化を実現いたしました。

この映画を製作することで、白血病で苦しむ患者やその家族を救う手立てである骨髄移植の理解を世に広めることができれば本望です。

【作品情報】
いちばん逢いたいひと
2023年2月17日(金)より福山駅前シネマモードにて先行公開、2月24日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
配給:渋谷プロダクション
©TT Global

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