「ただいま それぞれの居場所」「ケアを紡いで」の大宮浩一監督による最新ドキュメンタリー映画「そして、アイヌ」が、2025年3月15日より劇場公開されることが決まった。
「そして、アイヌ」は、東京・大久保にあるアイヌ料理店「ハルコㇿ」店主で、アイヌ文化アドバイザーの宇佐照代さんを中心に、アイヌのみならず、在日コリアン、被差別部落といった今なお根強い差別や偏見の問題、そして世代などを飛び越え引き継がれていく文化や思いを映し出しました作品。より多様になってくるであろう、これからの未来のためのヒントが詰まった作品になっているという。
大宮浩一監督らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■大宮浩一監督
宇佐照代さんのお話や活動を通してたくさんの事を学ばせてもらいました。また、奈良美智さんや太田昌国さんはじめ、照代さんの友人の方々にもグイグイ惹き込まれました。それは、大文字の情報で解ったつもりでいたアイヌや在日コリアン、民族やアイデンティティ、マイノリティについて具体的に個人史として語ってもらえたからだと思います。
本作をご覧頂き、ますます“多民族国家ニッポン”になるであろう近い将来へ向けて希望のヒントを探って頂ければ本望です。
■宇佐照代(アイヌ文化アドバイザー、「ハルコㇿ」店主)
北海道(故郷)を離れた祖母、母、同胞。様々な理由、苦しい日常から逃れたかった、離れたのに、落ち着かない自分も居る。でもいつか戻りたい、あの大好きな空気、水、匂い。祖母が言った「誇りを持て」。誇りを持ち母の眠る故郷に私も……。
そんな想いと祖母や母達の願いとともに、故郷を離れた同胞達が安心して集える場所にしたい、とハルコㇿを続けています。
【作品情報】
そして、アイヌ
2025年3月15日(土)より[東京]ポレポレ東中野ほか全国順次
配給:東風
(C)大宮映像製作所