”暖色系”の過去と”寒色系”の現在 色彩で違いを表現 「名も無き世界のエンドロール」メイキングカット

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”暖色系”の過去と”寒色系”の現在 色彩で違いを表現 「名も無き世界のエンドロール」メイキングカット

 岩田剛典主演の映画「名も無き世界のエンドロール」(1月29日劇場公開)から、メイキングカットが公開となった。

 公開となったのは、過去パートである学生時代の一幕であるファミレスのシーンと、キダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)の2人が、それぞれ”闇の交渉屋”と”実業家”へと変貌を遂げた現在パートの撮影現場を捉えた写真。佐藤祐市監督は「過去と現在の違いを表現するために、大切な思い出が詰まった過去のシーンは”暖色のアンバー系”に、ある壮大な計画に向かって邁進する現在を”寒色のブルー系”のトーンで撮影しました」と語っており、色彩の違いで過去と現在の2人の変化が表現されている。

 現在パートにおけるマコトの部屋の写真も公開され、カーテンやソファー、絵画まで青系で統一された室内に、色彩の違いによる表現が美術セットでも反映されていることが映し出されている。成功を収めて誰もがうらやむ一等地のタワーマンションで暮らすマコトだが、部屋にはどこか冷たくさみしい雰囲気が漂っている。

 「名も無き世界のエンドロール」は、10年もの歳月をかけて表と裏の社会でそれぞれのしあがった幼なじみのキダとマコトが、日本中を巻き込む壮大な計画を実行するという内容の物語。穏やかで優しい性格でありながら裏社会で危ない橋を淡々と渡っていくキダ役を岩田剛典が、キダの力を借りながら会社経営者としてのし上がっていくマコト役を新田真剣佑が演じた。「小説すばる新人賞」を受賞した、行成薫さんの同名小説を原作としている。

”暖色系”の過去と”寒色系”の現在 色彩で違いを表現 「名も無き世界のエンドロール」メイキングカット

”暖色系”の過去と”寒色系”の現在 色彩で違いを表現 「名も無き世界のエンドロール」メイキングカット

名も無き世界のエンドロール
2021年1月29日(金)全国ロードショー、「Re:名も無き世界のエンドロール~Half a year later~」は映像配信サービス・dTVで1月29日より【全3話】独占配信
配給:エイベックス・ピクチャーズ
©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会

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