若者が選挙行かない理由「興味ない」「結果変わらない」 「パンケーキを毒見する」イベント参加若者アンケ

映画スクエア

 菅政権の正体に迫るドキュメンタリー映画「パンケーキを毒見する」が、7月30日より劇場公開される。このたび、劇場公開を前に学生を対象に行われた公開記念シンポジウムと試写会で実施したアンケートから、「若者が選挙にいく人が少ない最大の理由は何だと思いますか?」という質問に対する回答結果が発表された。1位は同票で、「政治に興味がない」と「自分が投票しても結果が変わらない」だった。

 アンケートは、7月15日に実施されたシンポジウム(約40名)と、同日に行われた試写会に参加した日本大学芸術学部の学生(約40名)の、合計約80名の若者に対して行われ、68名から回答を得た。6つの選択肢から複数回答で当てはまるものを選んでもらったところ、以下の結果となった。

「政治に興味がない」26票
「自分が投票しても結果が変わらない」26票
「何を基準に選んでいいかわからない」22票
「支持したい政党がない」14票
「そもそも選挙の情報が入ってこない」10票
「比較検討が難しく、間違いたくないので投票しない」5票

 若者の政治への関心の低さと諦めの広がりを理由に挙げる人が、多くみられる結果となった。なかには、「ネット投票できないこと」「それより大事なこと(遊び・バイト)があると思っており、忙しいから」などの意見もあった。

 7月15日に実施されたシンポジウムは、お笑いジャーナリストのたかまつななさんを進行役に、「パンケーキを毒見する」のナレーターを務めた古舘寛治さん、内山雄人監督、学生団体ivoteの小林かさねさん、日本若者協議会の室橋祐貴さんをゲストに実施された。シンポジウムでは、7月4日に投開票された東京都議選の過去2番目の低さだったことも話題となり、投票の大切さなどについて議論された。

 「パンケーキを毒見する」は、「新聞記者」「i-新聞記者ドキュメント-」で、官邸政治の闇や菅首相(当時官房長官)を追ってきたスターサンズが手がけたドキュメンタリー映画。石破茂氏、江田憲司氏らの政治家、前川喜平氏などの元官僚らが、菅義偉首相や菅政権が目指す場所について語っている。また、ブラックユーモアや風刺アニメを交え、さまざまな角度から菅政権の姿を浮き彫りにし、日本の「変なところ」を考えてもらう、バラエティ要素を盛り込んだ政治ドキュメンタリー映画になっているという。

若者が選挙行かない理由「興味ない」「結果変わらない」 「パンケーキを毒見する」イベント参加若者アンケ

【作品情報】
パンケーキを毒見する
2021年7月30日(金)より、新宿ピカデリー他、全国順次公開
配給:スターサンズ
©2021『パンケーキを毒見する』製作委員会

  • 作品

パンケーキを毒見する

公開年 2021年
製作国 日本
監督  内山雄人
出演  
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