12歳の白人少年、黒人生徒とのささいな悪さが一家騒乱をもたらす 「アルマゲドン・タイム」公開決定

映画スクエア

 「エヴァの告白」「アド・アストラ」などのジェームズ・グレイが製作・監督・脚本を務めた映画「アルマゲドン・タイム ある日々の肖像」が、5月12日より劇場公開されることが決まった。

12歳の白人少年、黒人生徒とのささいな悪さが一家騒乱をもたらす 「アルマゲドン・タイム」公開決定

 「アルマゲドン・タイム ある日々の肖像」は、12歳のポールの出来心が一家の騒乱を招く物語。1980年、ニューヨーク。白人の中流家庭に生まれ育った12歳ポールは、教育熱心な母エスター、働き者でユーモラスな父アーヴィング、私立学校に通う優秀な兄テッドと暮らしていた。だが、家族に対していら立ちと居心地の悪さを感じるポールにとって、祖父アーロンだけが心を許せる良き理解者だった。あるひ、ただ1人の打ち解けられる友人で、クラス一の問題児である黒人生徒ジョニーとポールがやらかしたささいな悪さが、2人の行く末を大きく分けることになる。

 差別と格差が根強い1980年代のニューヨークを舞台に、多感で繊細な12歳の少年ポールがつちかっていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにする。同時に、生きづらさのなかににじむ理解と愛に寄り添い、自分の無力さを噛みしめながら、世の中に折り合いをつけながら日々を営む人々の姿を、変わらぬ愛と変わりゆく自分を通して見つめた作品となっている。

 グレイ監督の実体験を元にした自伝的作品で、監督が実際に育ったクイーンズ区フラッシングの2世帯住宅を思わせる長屋が舞台となっている。監督は、「ジャングルの映画も宇宙の映画も撮ったことがあるし、そういう経験が好きです。しかしある時点で、無限はある意味、自分の中にあると気づくんです。そして、自分の経験を直接、正直に表現することができれば、それが一番いい。そのために、もう一度自分自身の過去に立ち返ろうと思ったのです。そして、できる限り自分らしいものを作ろうと」と思いをコメントしている。

 ポール役を務めるのはバンクス・レペタ。母エスターをアン・ハサウェイ、父アーヴィングをジェレミー・ストロング、祖父アーロンをアンソニー・ホプキンスが演じる。

12歳の白人少年、黒人生徒とのささいな悪さが一家騒乱をもたらす 「アルマゲドン・タイム」公開決定

12歳の白人少年、黒人生徒とのささいな悪さが一家騒乱をもたらす 「アルマゲドン・タイム」公開決定

【作品情報】
アルマゲドン・タイム ある日々の肖像
2023年5月12日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
配給:パルコ ユニバーサル映画
© 2022 Focus Features, LLC.

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