若き障害学者の生涯とその情熱 彼を支えた人々との絆を追う 「ブックマン・マーク:行動の軌跡」公開決定

映画スクエア

若き障害学者の生涯とその情熱 彼を支えた人々との絆を追う 「ブックマン・マーク:行動の軌跡」公開決定

 若き障害学者ブックマン・マークの生涯とその情熱、そして彼を支えた人々との絆を追ったドキュメンタリー映画「ブックマン・マーク:行動の軌跡」が、2025年10月18日より劇場公開されることが決まった。

 ブックマン・マークは、1991年にアメリカのフィラデルフィアで生まれた。予定より16週早く生まれ、生まれた時の体重はわずか752グラムだった。筋肉が弱まる病気により、10歳の時に心臓移植を受け、車いすを使いながら、障害を持つ自身の経験を力に変えてきた。日本の歴史や宗教観に強い関心を持ち、日本文化・アニメに魅せられた少年は、やがて博士号を取得。東京大学で博士研究員を務め、日本の歴史と政策を現場から深く見つめる”行動する学者”へと成長した。教育者、歴史家、そして活動家として障害者の権利のために行動し続けた彼の姿は、多くの人に希望と問いを投げかける。

 本作は、奥平真砂子(障害者権利活動家)、川内美彦(ユニバーサルデザイン建築家)、中村かれん(カリフォルニア大学バークレー校障害学教授)、長瀬修(障害学研究者)など、マークと接点のあった国内外の実践者たちの言葉を通じて、マークが向き合った障害をめぐる社会の構造が浮き彫りにしている。

 マークの父ポールの視点からも語られている。撮影は2022年秋に、コロナ禍で3年ぶりに父が東京在住だった息子と再会した直後に行われたが、マークはそのわずか2カ月後に、心不全で急逝した。マークは、何があっても止まらなかった」と語るのは、ポールと大学の同級生であり、エミー賞受賞歴のあるロン・スモール監督。ポールと監督は、障害学生の海外留学や国際的活動を支援するNPOを設立し、息子の遺志を未来へとつなごうと活動している。

若き障害学者の生涯とその情熱 彼を支えた人々との絆を追う 「ブックマン・マーク:行動の軌跡」公開決定

【作品情報】
ブックマン・マーク:行動の軌跡
2025年10月18日(土)より シネマ・チュプキ・タバタにて公開
配給:Mark Bookman Foundation
©Mark Bookman Foundation

作品一覧