動かなくなったAIロボット メモリに残された秘密の映像には何が? 「アフター・ヤン」予告

映画スクエア

 10月21日より劇場公開される、「コロンバス」のコゴナダ監督の長編第二作「アフター・ヤン」の、日本版予告映像が公開された。

 予告編は、緑のあふれる風景のなかで家族写真を撮影しようと父・ジェイク(コリン・ファレル)や養女・ミカ(マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ)が、AIロボットのヤン(ジャスティン・H・ミン)を呼ぶものの、呼ばれたヤンが意味深長な表情を浮かべるシーンから始まる。ある日、ヤンは故障して動かなくなってしまう。家族の一員であるヤンを修理すべく奔走するジェイクだが、修理は不可能という現実を突きつけられる。しかしヤンには他のAIロボットにはない記録映像を撮影する特殊なパーツが備わっていることがわかる。

 「アフター・ヤン」は、近未来を舞台に家族とAIロボットを描いた作品。監督・脚本は、前作「コロンバス」が話題を呼んだ映像作家のコゴナダ。残された記録映像を手がかりにヤンのミステリアスな過去をたどっていく主人公ジェイクを演じるのは、「THE BATMAN-ザ・バットマン-」などのコリン・ファレル。加えて、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン、子役マレア・エマ・チャンドラウィジャヤが、切なくも温かな“未来の家族”を体現している。そして「コロンバス」で主演を務めたヘイリー・ルー・リチャードソンが、物語の鍵を握る謎めいた女性を演じる。

 オリジナルテーマを作曲した坂本龍一と音楽を担当したAska Matsumiyaのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■坂本龍一
コゴナダのvideo blogは以前からよく見ていました。それらはとても素晴らしいもので、小津への愛が尋常ではないことがよく伝わります。
その点で非常に興味をもっていましたし、一度LAでコンサートをした時にお会いしたことがあり、とても好印象を持ちました。
彼の前作「Columbus」はとても静かで美しい映画でしたので、今作にも期待していました。関わることができて幸せです。

■Aska Matsumiya
コゴナダ監督とは「新しく、近未来的でありながら、人間味のある音楽にしたい」と話し合いました。未来に必要なのは人間らしさであり、原点回帰である、という逆説的な意味合いを込めて、チェロやピアノといった人間味のある楽器を、未来的なシンセ音やAIで作ったバリエーションと混ぜていきました。
初めてRyuichiの音楽を映像と合わせて聴いた時、とても感動しました。観客の感情をヤンと共にリアルタイムで変えていくため、彼はコードの間の空間を絶妙に配置しています。加えて、段々と移り変わっていく和音の繊細さと力強さ。まさに完璧です。

動かなくなったAIロボット メモリに残された秘密の映像には何が? 「アフター・ヤン」予告

【作品情報】
アフター・ヤン
2022年10月21日(金)TOHOシネマズ シャンテほか ロードショー
配給:キノフィルムズ
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