5月公開 心に響く重厚なフランス映画3選 「秋が来るとき」「ロザリー」「季節はこのまま」

映画スクエア

5月公開 心に響く重厚なフランス映画3選 「秋が来るとき」「ロザリー」「季節はこのまま」
秋が来るとき © 2024 – FOZ – FRANCE 2 CINEMA – PLAYTIME

 2024年のサン・セバスティアン国際映画祭で脚本・助演俳優賞を受賞し、横浜フランス映画祭2025でも上映されたフランソワ・オゾン監督最新作「秋が来るとき」が、2025年5月30日に劇場公開される。公開に合わせ、何気ない日常にあふれる幸せを噛みしめることができる、5月公開の心に響く重厚なフランス映画を3本紹介する。

 「秋が来るとき」の主人公は、フランスの田舎町ブルゴーニュで、パリに住む娘と離れて丁寧で豊かな暮らしを満喫するミシェル。庭で採れた野菜でスープを作ったり、親友とキノコ狩りに行ったりと穏やかそうに思える彼女の日常に、とある秘密が静かに訪れる。人生の秋に差し掛かった彼女が秘密と対峙し、ある判断をくだす。

 5月2日より劇場公開されているのは、ステファニー・ディ・ジュースト監督作「ロザリー」。フランスに実在したヒゲを生やした女性、クレマンティーヌ・デレに着想を得て生まれた作品である。生まれた時から多毛症に悩むロザリーだったが、その姿を見せることで、婚約者が経営する田舎町のカフェに客が来るのではないかと考え、その行動が彼女自身の人生を確かに動かしていく。

5月公開 心に響く重厚なフランス映画3選 「秋が来るとき」「ロザリー」「季節はこのまま」
ロザリー © 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT - ARTÉMIS PRODUCTIONS

 5月9日より公開中の、オリヴィエ・アサヤス監督作「季節はこのまま」の舞台は、新型コロナウイルスにより、世界中で外出制限がされた2020年4月。映画監督のポールと音楽ジャーナリストで弟のエティエンヌは、それぞれのパートナーと幼少期に過ごした家で生活を営む。すべてが”止まってしまった”時間のなかで、ポールたちは不安を抱えながらも、愛と人生の新たな側面を発見していく。

5月公開 心に響く重厚なフランス映画3選 「秋が来るとき」「ロザリー」「季節はこのまま」
季節はこのまま (C)Crole Bethuel

【作品情報】
秋が来るとき
2025年5月30日(金)新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
配給:ロングライド、マーチ
© 2024 – FOZ – FRANCE 2 CINEMA – PLAYTIME

ロザリー
公開中
配給:クロックワークス
© 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT - ARTÉMIS PRODUCTIONS

季節はこのまま
公開中
配給:Bunkamura
(C)Crole Bethuel

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