業界注目の未映像化脚本トップ5を発表 製作者のマッチングサイト「Green-light」

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業界注目の未映像化脚本トップ5を発表 製作者のマッチングサイト「Green-light」

 サービス開始から1周年を迎えた、映像化されていない脚本や企画を対象とした製作マッチングサイト「Green-light(グリーンライト)」が、サイト内での脚本/企画の閲覧数やダウンロード数を指標に独自に集計した、業界注目の企画ランキングTOP5を発表した。

 「Green-light(グリーンライト)」は、脚本家が新たに製作者から見い出される場を創出することを目的とし、脚本コンテストや映画祭といった閲覧者や応募期間が限定された場ではなく、常時機能するオンラインアーカイブとして業界スタンダードを目指したサイト。先行モデルとして、アメリカの「ブラックリスト(The Black List)」がある。

 脚本/企画を閲覧する製作者会員には、日本におけるメジャー/インディペンデントの映画配給会社、テレビ局、ビデオメーカー、制作プロダクションなどのプロデューサー、映画監督、俳優が登録している。これまでの1年間で掲載された脚本および企画は合計239作品。製作者会員は、2021年3月末時点で74社127名にのぼっている。

【ランキングTOP5】
1位「私はここにいる」中嶋莞爾
2位「恋でもない、愛でもない」鈴木史子
3位「St. John‘s Wort 」曽根剛・平谷悦郎
4位「グレートハンチング」松本稔
5位「衝動」土井笑生

1位「私はここにいる」
第二次世界大戦中に刑務所に収監されていた主人公が、刑務作業として行った東京大空襲の焼け跡での遺体整理作業の経験から、死者たちの声なき声を感じ始めるという物語。
掲載者の中嶋莞爾は、オリジナル脚本「クローン人間は故郷をめざす」でサンダンス・NHK国際映像作家賞2006を受賞し、同脚本をもとに自ら監督として及川光博主演で映画「クローンは故郷をめざす」を
制作し商業映画デビューを果たしている。

2位「恋でもない、愛でもない」
進むことも戻ることもできない関係性と名前をつけられない感情の間で24年間揺れ続けた男女の終わり方を描いた作品。掲載者の鈴木史子は、掲載時は未デビューだったが、Green-lightに掲載していた脚本から脚本家としての技量を認められ、映画「感謝離ずっと一緒に」の脚本家として抜擢され商業デビューを果たした。「感謝離ずっと一緒に」は2020年11月6日に全国96館で劇場公開されている。

3位「St. John’s Wort」
海外リゾート地に拠点を置き日本へ振込詐欺を行っていた日本人犯罪グループが現地警察に摘発された事件から着想を得た、軽妙なクライムエンターテインメント。
掲載者は同企画の監督・曽根剛と脚本・平谷悦郎。曽根剛は数々の映画で撮影監督として活躍し「カメラを止めるな!」では第42回日本アカデミー賞優秀撮影賞を獲得、自身でも監督作品を発表している。平谷悦郎は、内田英治監督「グレイトフルデッド」や柴田愛之助監督「劇場版忍者じゃじゃ丸くん」などで脚本家として活躍している。

4位「グレートハンチング」
売れないシナリオライターの中年男と死期間近の父との関係を描いた親子の物語。掲載者の松本稔は、前田哲監督の「棒たおし! 」や「ドルフィンブルーフジ、もういちど宙(そら)へ」で脚本を務めている。

5位「衝動」
違法薬物の運び屋をしている少年と、あるトラウマで声が出せなくなった少女の交流の物語。本企画はGreen-lightにて配給会社とマッチングし製作へと進行している、初の映像化作品。
池田エライザ監督「夏、至るころ」に主演で映画デビューを果たし「樹海村」などの話題作への出演が続いている倉悠貴と、「星の子」やドラマ「恋はつづくよどこまでも」で注目されている見上愛がW主演を務める。撮影は既に終了し現在仕上げ中、2021年冬以降の公開を目指している。掲載者の土井笑生はドラマ・映画の演出部として活動しており、本作では監督・脚本として商業映画デビューを果たす。

【Green-light運営代表・和田有啓コメント】
“魅力のある企画や脚本といった才能を業界に循環させたい”という想いでGreen-lightを運営してきました。これまでの1年で、掲載企画の映像化となる「衝動」と、脚本家マッチングで「感謝離ずっと一緒に」が制作され、後者は既に劇場公開を迎えているという実績をとても嬉しく思っています。その2例の他にも、映像化に向け委員会組成が進行中の企画や、脚本家マッチングして大手配給会社で開発中の企画など、複数の事案が進行しています。新しい映像制作の仕組みとして、今後もより多くの監督や脚本家、プロデューサーに参画頂きたいと思っています。独創的な企画が集まっているので、映画やドラマ化に限らずアニメや舞台、小説といった展開にも広げていけるよう、運営としても尽力して参ります。

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