「冬のソナタ」などを手掛けたユン・ソクホ監督による映画最新作「夏の終わりのクラシック」が、2025年10月3日より劇場公開されることが決まった。
「夏の終わりのクラシック」の舞台は済州島。夏が終わりに近づく頃、ヨンヒは毎年、済州島へとやって来る。一方、ジュヌは母の遺品を片付けるために済州島に来ていた。二人が偶然出会った日の夜、ジュヌが海でおぼれかけているのを助けたヨンヒは、彼の家で膨大な量のクラシックアルバムのコレクションを目にする。どうしてもクラシック音楽を教えてほしいと、必死になってジュヌに頼み込むヨンヒ。その様子はどこか意味ありげで、断り切れなくなったジュヌは庭の片づけと引き換えに、クラシックを教える約束を交わす。人生の道に迷ってしまった2人は次第に想いを寄せ合っていく。
数々のドラマで若い男女のロマンスを描いてきたユン・ソクホ監督が本作で描くのは、集大成にふさわしい大人の最後の恋。楽園のような夏の終わりの済州島を舞台に、空や海の変わりゆく色合いや一瞬の風をとらえ、印象的なシーンの数々が描き出されている。撮影は、「殺人の追憶」「夜の浜辺でひとり」などのキム・ヒョング。また、劇中曲を、「冬のソナタ」「夏の香り」「春のワルツ」とソクホ監督のドラマ作品の音楽を手掛けてきた作曲家・ピアニストのイ・ジスが担当している。
主人公の傷ついた男女をリアルに演じたのはキム・ジヨンとペ・スビン。2人が表現する繊細な心情に、オペラの名作「椿姫」やJ.S.バッハの「アダージョ」などクラシック音楽の調べが寄り添う。原作は伊吹有喜のベストセラー小説「風待ちのひと」で、本作が初の映像化となる。
【作品情報】
夏の終わりのクラシック
2025年10月3日(金)シネ・リーブル池袋他全国順次公開
配給:日活/KDDI
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