短編映画製作プロジェクト「DIVOC-12」 一般公募からの監督を3名選出 2021年公開予定

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短編映画製作プロジェクト「DIVOC-12」 一般公募からの監督を3名選出 2021年公開予定

 12人の映像監督による12本の短編映画製作プロジェクト「DIVOC-12(ディボック-トゥエルブ)」の一般公募していた監督に、廣賢一郎(ひろけんいちろう)監督、エバンズ未夜子(えばんずみやこ) 監督、加藤拓人(かとうたくと)監督の3名が選ばれた。廣賢一郎監督は「新聞記者」を手がけた藤井道人監督、エバンズ未夜子監督は「カメラを止めるな」を手がけた上田慎一郎監督、加藤拓人監督は「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子監督のチームに参加する。

 「DIVOC-12」は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが新型コロナウイルス感染症の影響を受けているクリエイター、制作スタッフ、俳優が継続的に創作活動に取り組めるように実施しているプロジェクト。「DIVOC」は「COVID」を反対に並べた言葉で、「12人のクリエイターとともに、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)をひっくり返したい」という想いなどが込められている。一般公募には167名の応募があった。


【廣賢一郎(ひろけんいちろう)監督 プロフィール】
1996年生まれ、長野県出身。大阪大学歯学部歯学科在籍。監督作の映画『あの群青の向こうへ』は第15回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭ほか、数々の映画祭で入選・受賞。数々のMVやCMなども手掛けている。

■廣賢一郎 監督 コメント
このような機会を頂けたことに感謝をしています。こんな混迷な時代だからこそ、私はただ自分に出来る事を精一杯続けようと思います。今回、田村隆一「帰途」という詩から着想を得た物語を紡ぐ予定です。頑張ります!

■藤井道人 監督 コメント
廣監督が持つ表現への眼差しにとても好感が持てました。今生きている社会への疑問や、愛についての考察に無二の個性を感じました。これから一緒に映画を作れることが今からとても楽しみです。


【エバンズ未夜子(えばんずみやこ)監督 プロフィール】
2001年生まれ、東京都出身。早稲田大学映画研究会所属。

■エバンズ未夜子 監督 コメント
この度「感触」というテーマでこの企画に参加させて頂きます。対面での関わりが制限された中、人と触れ合いぬくもりを感じる機会が減りました。しかし、私たちは様々な媒体を通して互いに心で触れ合うことができます。その1つが映画だと思います。変わりゆく時代に動揺する私たちの、閉ざしてしまった心を換気する様な映画をお届けしたいです。

■上田慎一郎 監督 コメント
どんな映画になるのか想像がつかない。それが彼女を選んだ一番の理由でした。先日、19歳の彼女が「昭和ってエモいじゃないですか」と言っていました。わかるようで、わかりませんでした。僕らには理解しきれない新しい価値観や世界観。それが映画となって沢山の人を揺さぶるのが楽しみでなりません。


【加藤拓人(かとうたくと)監督 プロフィール】
1990年生まれ、宮城県出身。東北芸術工科大学映像学科卒業。卒業制作作品「それからの子供」が2013年ぴあフィルムフェスティバル、第14回TAMA NEW WAVEコンペティションに入選。卒業後、根岸吉太郎監督、沖田修一監督、西川美和監督等の作品に演出部として参加。

■加藤拓人 監督 コメント
まるでフィクションのような現実の中、かつて映画に救われた瞬間があった事を忘れていた気がします。
いま作られるべき映画とは何か、そして共有できる事は何か。
この機会を与えてくれた全ての人に感謝し、その答えを見つけていきたいと思います。

■三島有紀子 監督 コメント
脚本から「隔離」と「安心」というテーマが浮かび上がり、加藤さんがコロナ禍の社会をどう見ているのかという視点が明確でした。メタファーとして架空の世界を描いた物語が面白く、この作品を観たいと思いました。何より監督するために生きていること、そして制作期間の他の仕事を断って「空けています」と言った彼の覚悟が見えたことも大きいです。

  • 作品

DIVOC-12

公開年 2021年
製作国 日本
監督  藤井道人、上田慎一郎、三島有紀子 他
出演  横浜流星、松本穂香、小関裕太、富司純子、藤原季節
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