足立正生監督の最新作となる映画「逃走」が、2025年3月より劇場公開されることが決まった。
「逃走」は、半世紀に及ぶ逃亡の末に、2024年に70歳でがんによって亡くなった、東アジア反日武装戦線「さそり」の元メンバー・桐島聡を描いた作品。若松孝二監督作品などに脚本を書いたあと日本赤軍に身を投じて27年間に渡り日本を離れ、帰国後は再び映画監督として活動を再開した経歴を持つ足立正生監督が、「偽名で生きた内田洋から桐島聡への回帰、そこには多くの謎があり、逃亡生活の終焉と自らの死を予感した“革命への確信”その証は、映画でしか描けない」として、本作を作り上げた。足立監督が自ら脚本も担当している。
主演の桐島聡役には、足立監督が出演を熱望した古舘寛治。謎の多い桐島を、寡黙にたたずむ立ち姿からもさまざまな感情を想起させるような演技で体現する。「半世界」の杉田雷麟が若い頃の桐島を演じるほか、桐島と恋仲になる女性に中村映里子、桐島とともに逃走する宇賀神寿一にはタモト清嵐、そのほか吉岡睦雄、松浦祐也、川瀬陽太、足立智充が顔をそろえている。
【作品情報】
逃走
2025年3月よりユーロスペースより全国順次公開
配給:太秦
©「逃走」制作プロジェクト2025