西暦2024年、第4次世界大戦後 この世は終わり、犬がしゃべりだす 「少年と犬」公開決定

映画スクエア

 1976年のサターン賞の最優秀男優賞とヒューゴー賞の最優秀映像部門賞を受賞したSFブラック・コメディ「少年と犬」が、2023年5月19日より劇場公開されることが決まった。日本では劇場初公開となる。

 「少年と犬」は、西暦2024年の荒廃した地球を舞台に、少年とテレパシー犬のさまよえる旅を描いた作品。第4次世界大戦での核ミサイルの応酬により、地球上は荒廃。遺伝子変異により女性は生まれなくなっていた。生き残った者たちは地上と地下シェルターに二分され、地上は食欲と性欲を満たそうとする者たちが奪い合いを繰り返して、荒れ放題だった。テレパシーで会話できる犬ブラッドはいつも腹をすかし、少年ヴィックは女性を求めてさまよっていた。ある日、地下から来た少女クイラを見つけたヴィックは、ブラッドの忠告も聞かずに彼女を追って地下世界へと向かう。

 原作は、2018年6月に84歳で死去したアメリカのSF作家であるハーラン・エリスンが、1969年にネビュラ賞・中長編小説部門を受賞した同名小説。監督は、サム・ペキンパー監督作品の常連俳優として知られるL・Q・ジョーンズが努めている。少年ヴィックを演じているのは、当時25歳のドン・ジョンソン。

 公開された予告編は、けたたましい爆発音と核ミサイルの爆破映像とともに、「西暦2024年、第4次世界大戦後」「この世は終わり、犬が喋りだす。」の文字から始まる。「腹が減った」とテレパシーで話す犬ブラッドに対し、「お前は女を探せ 俺は食い物を」と返す少年のヴィック。ある日地下から来た少女クイラと出会い、状況は一変。ヴィックが足を踏み入れた地下世界は徹底した管理社会で、臨時会議が行われるらしい。荒れ狂う地上と比べて、笑顔の人が多い地下世界の様子が描かれている。予告の最後には、鼻歌を歌うブラッドの姿も収められている。

西暦2024年、第4次世界大戦後 この世は終わり、犬がしゃべりだす 「少年と犬」公開決定

【作品情報】
少年と犬
2023年5月19日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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