杉田雷麟&寛一郎 たった2人で禁じられた熊狩りに挑む 「プロミスト・ランド」公開決定

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杉田雷麟&寛一郎 たった2人で禁じられた熊狩りに挑む 「プロミスト・ランド」公開決定

 歴史小説の作家・飯嶋和一のデビュー作で、第40回小説現代新人賞を受賞した同名小説の映画化作「プロミスト・ランド」が、2024年初夏に劇場公開されることが決まった。

 「プロミスト・ランド」の舞台は春の東北、マタギの伝統を受け継ぐ山間の町。高校卒業後、家業の鶏舎を継いだ20歳の信行(杉田雷麟)は、この土地の閉鎖的な暮らしに嫌気が差しながらも、流されるままに日々を送っていた。そんなある日、役所から今年の熊狩りを禁止する通達が届く。違反すれば密猟とみなされ、マタギとして生きる道を閉ざされてしまう。町のマタギ衆が落胆しながらも決定に従うなか、信行の兄貴分の礼二郎(寛一郎)だけは、かたくなに拒み続ける。礼二郎から呼び出された信行は、2人だけで熊狩りに挑む秘密の計画を打ち明けられる。マタギの誇りを貫くため、他を犠牲にしてきた若者と、古いしきたりや大人たちに反発しながらも、自分の生き方を見つけられずにもがく若者が、それぞれの思いを果たすため、2人きりで禁じられた熊狩りに挑む。

 脚本・監督を務めるのは、本作の舞台となる山形県庄内地方のマタギ衆に密着したドキュメンタリー「MATAGI」に続く本作で、長編劇映画デビューを飾った飯島将史。「青春ジャック~止められるか、俺たちを2~」「福田村事件」などの杉田雷麟と、「せかいのおきく」「首」「身代わり忠臣蔵」の寛一郎が主演する。

 杉田雷麟、寛一郎、飯島将史監督、飯嶋和一(原作者)のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

■杉田雷麟
本当にやりたい事は別にあるけど、今の環境から動こうとはしない。というより動けない。
同じ経験がある方、結構居ると思います。
そんなに言うなら、やりたい事をやればいいって簡単に言う人、人と比べてくる人、どうなんでしょう。そんな簡単じゃ無いですよね。
この作品を見て、「やっぱり挑戦してみようかな」、「今のままの自分がいいな」、色々思うことがあると思います。どっちが正しいではなく、自分が感じ決めた事が正しい。
是非一度ご覧下さい。

■寛一郎
人、文化、自然、をマタギを通して感じられる作品です。
時代、受け継ぐこと、踏襲することとそうでないもの、その中で淘汰されること。
いい作品になっています。
ぜひ劇場で。

■飯島将史監督
本作は社会や制度、文化、自然、価値観、様々な事が時代によって変わっていく中で、愚直に生きようとする二人の若者が主人公の話です。
原作小説は今から四十年前の東北の地を舞台に、マタギ文化特有の狭い世界を描いていますが、過去ではなく今の時代に通じる作品です。
是非、多くの方々に、春の雪山で熊を探して歩き続ける彼らと、同じ時間を過ごしてほしいと思っています。

■原作者・飯嶋和一
山岳の神々に捧げられた映像詩
飯島将史監督の肉声は、殊に原作にはない「ケボカイ」の儀式から伝わった。ケボカイは、マタギが獲物を解体する時に行なわれる。ほふった熊の頭部を川下に向けて置き、剥いだ毛皮を数人が持ち上げて、持ったまま頭の皮を尻に、臀部の皮を頭部へと回し、体の肉に覆い被せる。熊の霊が天にのぼり、再び獲物となって現われるのを山の神々に祈念する儀礼である。マタギにとって深山の狩場は霊場であり、樹木や獲物となる鳥獣にも神が宿る。この映画には、明治時代以降、我々が進んで失ってきた自然への畏敬と共生への願いがこめられている。

【作品情報】
プロミスト・ランド
2024年初夏劇場公開予定
配給:マジックアワー/リトルモア
©︎飯嶋和一/小学館/FANTASIA

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