2025年3月20日に劇場公開される、第37回横溝正史ミステリ大賞で優秀賞を受賞した染井為人の同名ノワール・サスペンス小説の映画化作「悪い夏」から、主演の北村匠海をはじめとするキャストが見せる“狂乱”の表情を切り取った、新たな場面写真が公開された。
場面写真では、気弱な性格のために行き詰まり、“目が死んだ”うつろな表情をする佐々木（北村匠海）らの姿が収められている。そっと手を重ねながら意味ありげな視線を佐々木に向ける愛美（河合優実）、獲物を追い詰めるのを楽しんでいるかのようにギラついた眼で佐々木に絡む金本（窪田正孝）、佐々木に制されているのに目もくれずに自分勝手な正義感に燃える宮田（伊藤万理華）、薄っぺらさが透けて見える高野（毎熊克哉）、金本の顔色ひとつで動く山田（竹原ピストル）と莉華（箭内夢菜）、生きる気力をどこかに置いてきてしまったかのような暗い顔の佳澄（木南晴夏）のシーンが切り取られている。
「悪い夏」は、真面目に働いていた市役所勤務の公務員・佐々木が、ふとしたきっかけでとんでもない犯罪行為に巻き込まれていく姿を描いた作品。「ビリーバーズ」「女子高生に殺されたい」などの城定秀夫監督がメガホンをとり、「ある男」で日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞した向井康介が脚本を担当する。
北村匠海が演じるのは主人公・佐々木役。真面目に生きるも気弱な性格ゆえに、犯罪に巻き込まれていく公務員を演じる。城定監督作品に初出演となる北村は「城定監督とは、いつかご一緒させていただきたいと思っていました」と出演を熱望していたことを明かし、「それが『悪い夏』で叶えることができて良かったなと、映画を見終わった後に改めて思いました」と鑑賞後にあらためて実感。「優しい映画ではありません、かと言って暗い映画でもありません。ただひたすらに生きることに必死な僕らが泥や汗や体をぶつけ合って、なんか泣けたりなんか笑えたりします」とコメントを寄せている。
【作品情報】
悪い夏
2025年3月20日（木・祝）全国公開
配給：クロックワークス
©2025映画「悪い夏」製作委員会
