2023年10月6日より劇場公開される、「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」などで知られるドキュメンタリー作家、ジャンフランコ・ロージ監督の最新作「旅するローマ教皇」の、予告編が公開された。
予告編は、群衆が大歓声をあげながら教皇フランシスコを歓迎する様子からはじまる。史上初の南米出身のローマ教皇であるフランシスコは、9年間で53カ国を旅し、各地で重要な問題について耳を傾け、言葉を投げかけてきた。映像では、ブラジル、チリ、メキシコ、イラク、中央アフリカ共和国など、旅先の風景が次々と映しだされ、日本での平和記念公園で黙とうをささげる様子も見られる。「人はかなわない夢を見る。それでも夢を、願いを」「皆さんがベストを尽くせば、この世界は変わるかもしれない」と人々に希望を与える姿に加え、風で襟(えり)がめくれ上がってしまうおちゃめな一面や、自身の過去の発言に対して真摯に謝罪する姿などが収められている。
「旅するローマ教皇」は、ローマ教皇フランシスコの真の姿に迫るドキュメンタリー。2013年にイタリア・ランペドゥーサ島を訪れる姿からはじまり、2022年にコロナ禍のマルタ共和国を訪問するまでが描かれる。難民問題、紛争に苦しむ中東やアフリカのほか、アメリカでは平和について語り、イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦、そして被爆地である日本を訪れる様子が収められている。また、カトリック教会で起きた性的虐待については謝罪する姿も見せる。
監督を務めたのは、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞し、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にも選出された「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」や、ヴェネチア国際映画祭にて3冠を受賞した「国境の夜想曲」などを生み出してきたジャンフランコ・ロージ監督。約500時間分の膨大な記録映像と、監督が撮影した映像を組み合わせて本作を完成させた。
【作品情報】
旅するローマ教皇
2023年10月6日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
配給:ビターズ・エンド
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