オリヴァー・ストーン監督が、「いかに気候変動を解決するか」について書かれたアメリカの科学者ジョシュア・S・ゴールドスタインの著書「明るい未来」を基に制作した、エネルギー戦争の裏側について描いたドキュメンタリー映画「未来への警鐘 原発を問う」が、2025年8月1日より劇場公開されることが決まった。
2017年、トランプ大統領はアメリカをパリ気候協定から脱退させ、気候変動をでっち上げだとしたが、多くの人々は再生可能エネルギーというクリーンエネルギーを選んだ。再エネへの世界の投資はおよそ3兆ドルに達し、太陽光は8割、風力は5割コストが下がった。だが、多大な努力と期待にもかかわらず、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、30年以内に炭素排出をほぼ100%カットしなければ、2050年までに生態系と経済に深刻な被害が及ぶと示す。アカデミー賞の監督賞を2度受賞した社会派監督のオリヴァー・ストーンは、自ら原子力発電所などに出向いて取材を行う。
広島・長崎への原爆投下、チェルノブイリ原発事故、福島第一原子力発電所事故など、人類はこれまで被ばくによる被害を目の当たりにしてきた。だが、石油・ガス業界が率先して行ってきた原子力エネルギーに対する大規模なネガティブ・キャンペーンによって、核に対する恐怖心をあおられた一面もあると、オリヴァー・ストーンは指摘する。地球が気候変動とエネルギー貧困の課題に直面する今、果たして原発は未来への鍵となるのかを問うドキュメンタリーとなっている。
【作品情報】
未来への警鐘 原発を問う
2025年8月1日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
配給:NEGA
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