妻夫木聡 約5000人に名刺を手渡し 「心を込めて届けようとすれば想いは伝わる」 「宝島」特別映像

映画スクエア

 2025年9月19日より劇場公開される、大友啓史監督がメガホンを取り、妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太らが出演する、第160回直木賞を受賞した真藤順丈による同名小説の映画化作「宝島」から、今年6月から3カ月間以上にわたり日本中を巡ってきた全国キャラバンの様子を収めた、主演・妻夫木聡と大友啓史監督の“想いの軌跡”をたどる特別映像が公開された。

 「宝島」の“宣伝アンバサダー” として、全国行脚することを宣言した主演の妻夫木は、大友監督とともに、物語の舞台となる沖縄を皮切りに、6月から3か月以上に渡り、全国20都市を超える先行上映会に参加し、想いを伝え続けてきた。特別映像では、全国各地の劇場を訪れた妻夫木が、観客や劇場スタッフらと笑顔で交流する姿が映し出されている。8月27日の時点で、名刺を直接手渡しした人数は延べ5,000人近く。その一人一人と握手や言葉を交わして心を通わせた妻夫木は、「心を込めて届けようとすれば想いは絶対に伝わると思ったし、土地土地に行ってその想いを伝えれば、みなさんの映画になってくれるんだと、本当に肌で感じた」と真剣なまなざしで振り返っている。

 映像には、そんな妻夫木とともに、“直接届けたい想い”を語る広瀬すず、窪田正孝の姿も収められている。妻夫木演じるグスクの幼なじみで、アメリカ統治下の沖縄を懸命に生き抜くヤマコとレイを演じた二人。撮影中に「一生分と言っていいほど泣いた」という広瀬は、本作との出会いを通して「見たり知ったりするだけで肌の感覚が変わる」と熱弁。窪田も、「世の中には正義であふれていると思う。その人にはその人の信念があって、その人なりに世の中を変えようとしている」と語り、互いの正義がすれ違うグスクとレイの対立が、決して“特別なことではない”ことを訴えかけている。

 「宝島」は、戦後の沖縄で、混沌とした時代を全力で駆け抜けた若者たちの姿を描いた作品。沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える、‟戦果アギヤー“と呼ばれる若者たちがいた。その中心にいるのは、いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼なじみのオン、グスク、ヤマコ、レイ。その中でも、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオンだった。すべてを懸けて臨んだ襲撃の夜、オンは「予定外の戦果」を手に入れ、突然消息を絶つ。残された3人はやがて、警察官、小学校の先生、ヤクザになり、憧れの存在オンの失踪の謎を追う。

 監督を務めるのは大友啓史。”沖縄がアメリカだった時代”を真正面から描いた。実際に起きた事件を背景に進行する物語に当時の状況を徹底的に調べ尽くし、リアルな沖縄を再現。クライマックスのシーンでは、延べ2,000人を超えるエキストラが投入されたという。主演は、警察官になり、英雄オンの痕跡を追う親友グスク役を務める妻夫木聡。小学校の教師になり、恋人オンの帰りを信じて待ち続けるヤマコ役に広瀬すず、消えた兄の影を追い求めてヤクザになる弟レイ役に窪田正孝、島中が憧れ慕う英雄オン役に永山瑛太が名を連ねる。

【作品情報】
宝島
2025年9月19日(金)より全国公開
配給:東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会

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