映画スクエア
2025年9月19日より劇場公開される、第77回カンヌ国際映画祭に正式出品され、第50回セザール賞では作品賞・主演男優賞など主要7部門ノミネートされた映画「ファンファーレ!ふたつの音」の、日本版予告編が公開された。
予告編の冒頭では、「僕は白血病なんだが、ドナー探しに失敗した」と世界的スター指揮者のティボが、生き別れの弟ジミーを相手に話し始める。2人はこの日が初対面で、ジミーは「マジか」「ヤバいな」と反応するだけだったが、「そしたら君を見つけた」「君は弟なんだ」というティボの告白を聞き、一転して「何言ってんだ コイツ」と戸惑う姿を見せる。
弟ジミーが町の食堂で働くかたわら、吹奏楽団でトロンボーンを演奏していることを知ったティボは、練習中にジミーが楽団の仲間に向かって「この“レ”が半音ズレてる」と指摘する姿を目撃し、弟の才能を応援しようと決意する。「指揮をやってみたら?僕が教えるから」と勧め、ジミーの日常もまた少しずつ変わっていく。吹奏楽団のコンクールで別の楽団とふとしたことでケンカしてしまうなど、なかなかうまくいかないジミーだったが、「ほっとけない。大事な弟だから」とティボは諦めない。
育ちも性格もまるで違うふたりがピアノの連弾で息を合わせ、音楽を共に奏でる喜びを知り、これまでの別々の人生を送ってきた兄弟ふたりの絆が少しずつ深まっていく。名曲「ボレロ」のメロディにのせて、大切な人のため、ふたりの未来のため、最高の音楽が奏でられていく様子が収められた予告編となっている。
「ファンファーレ!ふたつの音」の舞台は、舞台は北フランスの田舎町。クラシック界のスターとして圧倒的な人気を誇る指揮者のティボは、ある日突然白血病と診断され、ドナーを探す過程で自分が養子であること、そして生き別れた弟ジミーの存在を知る。兄のティボを演じるのは「セラヴィ!」などのバンジャマン・ラヴェルネ。弟のジミー役を、「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」などのピエール・ロタンが務める。監督・脚本は2020年カンヌ国際映画祭に正式出品され、ヨーロッパ映画賞コメディ作品賞を受賞した「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」のエマニュエル・クールコル。
【作品情報】
ファンファーレ!ふたつの音
2025年9月19日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給:松竹
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