映画スクエア
2025年11月14日より劇場公開される、20世紀を代表するロック・アイコンの1人で、シンカーソングライターとしてトップを走り続けるブルース・スプリングスティーンの若き日の父との確執、苦悩と創造の情熱を描く映画「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」の、本予告が公開された。
本予告は、巨大スタジアムを埋めつくした観客に向かって、ブルース・スプリングスティーンがギターを振りかざす場面で始まる。だがロックンロールの音は遮断され、森の中の一本道を歩きながら「人々が見つめるのは、理想を映した俺の姿」だと独白するスプリングスティーンの背中が映し出される。そして、「その裏にあるのは虚しさだった」と、マネージャーのジョン・ランダウとスプリングスティーンがニューアルバムについて話し合う。ジェレミー・アレン・ホワイトが体現する、ロック界のカリスマであるスプリングスティーンの姿が映し出される。
その後も、幼き日のスプリングスティーンの姿、父との日々などが収められている。そして、「ネブラスカ」に収められた名曲「Atlantic City」が流れ始めると、過去と現在、そして未来を象徴するかのように橋が描写される。バーで酒を飲む父の大きな背中に恐る恐る手をかけた幼き日、そして突然姿を消した父に再会する成長した今。ふたつの場面が重なって、決して消し去ることのできない過去と、未来への重圧を抱えた33歳のスプリングスティーンの葛藤が浮き彫りになっていく。観客の熱狂、恋人とのひととき、砂漠を疾走する車などの映像のあと、「完璧じゃなくていい、心に響けばいい」という、スプリングスティーンの切実な言葉で結ばれている。
「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」の舞台となるのは、最大のヒットアルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」の前夜である、1980年代のニュージャージー。誰にも頼らず、わずか4トラックの録音機で、6枚目のアルバム「ネブラスカ」を吹き込んだスプリングスティーンに何があったのかが描かれる。
2023年に発表されたウォーレン・ゼインズの小説「Deliver Me From Nowhere」を基にし、「クレイジー・ハート」のスコット・クーパー監督が、原作者のゼインズと脚本を共同執筆して作り上げた。ブルース・スプリングスティーンを演じるのは、「一流シェフのファミリーレストラン」のジェレミー・アレン・ホワイト。マネージャーのジョン・ランダウ役を、「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」で悪辣な弁護士ロイ・コーンを演じてアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロングが務める。ほかに、ガールフレンドのフェイ・ロマーノをオデッサ・ヤング、父親役をスティーヴン・グレアム、サウンドエンジニアのマイク・バトランをポール・ウォルター・ハウザーが演じる。
【作品情報】
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ
2025年11月14日(金)全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 20th Century Studios