映画スクエア
2025年8月8日より劇場公開される、1980年代に北米を襲ったサタニック・パニックの真相に迫るドキュメンタリー映画「サタンがおまえを待っている」の、ポスタービジュアルと本予告が公開された。
ポスタービジュアルの中⼼にいるのは、悪魔的儀式の被害者であるミシェル・スミス。その後ろには、背後霊のように精神科医のローレンス・パズダーがたたずんでいる。10年以上も北米を戦慄と混乱に陥れたサタニック・パニックの発端となる書籍を発表した彼らに、「地獄の門を開けた二人」のコピーが添えられている。また、悪魔の象徴である逆さのペンタグラムや悪魔の数字「666」も配置されている。
ミシェルの証言や当時の騒動の模様など、貴重なアーカイブ映像で構成された本予告も公開された。悪魔的儀式に関する告発は事実かと聞かれ、きっぱりと「もちろんです」と答えるミシェル。だが、「もう何が現実かわからない」と涙声で訴える場面も見られる。ほかにも、サタン教会の開祖アントン・ラヴェイの姿や、サタニック・パニックを知る上で欠かせない重要事件であるマクマーティン保育園裁判の写真なども挟まれ、ひとりの女性のよみがえった記憶から出発し、世界を暗黒に包み込んだ騒動が浮かびあがる映像となっている。
「サタンがおまえを待っている」は、スティーヴ・J・アダムズ&ショーン・ホーラー監督コンビによるサタニック・パニックの真相に迫るドキュメンタリー。1980年にミシェル・スミスという女性と精神科医ローレンス・パズダーが共著して出版した「ミシェル・リメンバーズ」は、アメリカで大ベストセラーとなった。「エクスシスト」「オーメン」の大ヒットによってオカルトや悪魔がブームとなっていた時期に、ミシェルはセラピーによって、ふたをしてきた禁断の記憶を思い起こす。それは5歳の頃に悪魔を崇拝する教団に引き渡され、儀式にささげられたというものだった。
「悪魔的儀式虐待」の様子を詳細に描写したあまりに刺激的な内容は、テレビのバラエティ番組やワイドショーでも多く取り上げられ、大きく拡散されていく。これをきっかけに、「実は私も幼い頃に儀式に参加させられた!」という告発が続出し、”サタニック・パニック”と呼ばれる大混乱が巻き起こった。それは”現代の魔女狩り”とも言われる数々の事件を引き起こし、警察・FBI・学者なども巻き込み、アメリカ全⼟を恐怖に染めていったのだった。
【作品情報】
サタンがおまえを待っている
2025年8月8日(金)新宿シネマカリテ ヒューマントラストシネマ渋谷 他全国公開
配給:ポニーキャニオン
© 666 Films Inc.