映画スクエア
TBSドキュメンタリー映画祭2025で上映された、山小屋の多い八ヶ岳を山岳写真家・菊池哲男とめぐるドキュメンタリー映画「小屋番 KOYABAN~八ヶ岳に生きる~」に、新たに撮影された絶景の映像を加えて再編集した「小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版」が、2026年1月9日より劇場公開されることが決まった。
“コヤガタケ”と呼ばれるほど山小屋が多く存在する八ヶ岳。本作では、そんな八ヶ岳を山岳写真家である菊池哲男と巡っていく。さまざまな想いを抱えながら「小屋を営むもの=小屋番」の道を選んだ人々が、コンビニも車もない、自然と真正面から向き合う過酷な日常を選んだ理由とはなにか。山小屋の生活は不便さを感じさせる一方で、せわしない情報社会に疲れ、何もかもが身近に手にできてしまう現代を生きるわたしたちに対して、「暮らしそのものの在り方」さらには「人生の在り方」への新たな視点を提示してくれる。
監督を務めた深澤慎也は公開に向けて、”映画監督”と”小屋番”という仕事の共通点として、「お客さん(観客)のために最高の体験(物語)を準備する」部分とあげ、「便利さとは無縁のはずの彼らが、なぜあんなにも魅力的なのか」を作品にも詰め込んだとコメント。そしてプロデューサーの永山由紀子は、今回劇場公開の機会を得られたのはこの映画に、登山経験の有無に関わらず「現代社会の中で疲れ気味な私たち」が求める、優しさと癒やしを感じたからではないかと語っている。
【作品情報】
小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版
2026年1月9日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
配給:KeyHolder Pictures
©TBS