アウトレイジビヨンド

公開年: 2012年
製作国: 日本
監督: 北野武
出演: ビートたけし、小日向文世、中野英雄、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、桐谷健太、新井浩文

「アウトレイジビヨンド」は、北野武監督・出演の「アウトレイジ」(2010)の続編。前作で死んだと思われた大友が、前作で対立した木村と組んで、巨大暴力団組織の山王会と抗争を繰り広げる。関西の暴力団組織の花菱会や警察の加わったストーリーが展開される。

前作に引き続き、小日向文世、三浦友和、中野英雄、加瀬亮らが出演したほか、西田敏行、桐谷健太、新井浩文、中尾彬、松重豊、高橋克典らが新たに出演している。電動ドリルやピッチングマシンを利用した拷問・殺害シーンがあることなどから、R15+指定で公開された。

日本映画プロフェッショナル大賞の2位に選ばれるなどの評価を受けた。興行的には約14億円の興行収入となり、2012年の邦画の31位となった。

勢力を伸ばす山王会

マル暴の刑事である山本が殺される。山王会と政界のつながりに気づいたために殺されたのだった。加藤が二代目となり石原が若頭となった山王会は、いまや政界にまで手を伸ばしていた。警察は山王会の力を削ぐように、マル暴の片岡や繁田に命じる。片岡は加藤に会いに行き、山本殺しの犯人として若いヤクザを出させる。ヤクザにも恩を売る片岡のやり方に、繁田は反発を覚える。

富田の謀反

山王会の幹部会では、金を稼ぐ者を取り立てると加藤が宣言をする。古参の幹部である富田、白山、五味は、食事をしながらグチをこぼす。富田は、加藤が先代を殺し、そのことを知っている先代のボディガードの舟木が幹部に出世したというウワサを話す。そこに片岡がやって来て、山王会から加藤を追い出すために協力すると話す。片岡と富田は、暴力団「花菱会」の後ろ盾を得るために関西に向かう。

殺される富田

花菱会の会長である布施から協力を取りつける富田と片岡。東京に戻った片岡は、刑務所にいる大友の面会に向かう。木村に刺されて死んだと思われていた大友だったが、実は生きていた。富田は加藤に呼び出される。布施から富田について連絡を受けていた加藤は、富田を撃ち殺す。加藤に呼び出されて脅された片岡は、大友が生きていることを話す。その話を聞いたかつての大友組の幹部で大友を裏切っていた石原は、怒って片岡を殴る。