登場人物・キャスト　ローマの休日

ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)

重要な部分に触れている場合があります。

Roman Holiday (1953) | (5/5) | Kiss

ジョー・ブラッドレーは、通信社のローマ支局の記者である、映画「ローマの休日」の登場人物。アメリカン・ニュース・サービスに勤めている。支局長のヘネシーは上司で、500ドルの借りがある。カメラマンのアーヴィング・ラトビッチと仲がいい。マルグッタ通り51番のアパートに住んでいる。

記者仲間とポーカーをした帰り道を歩いていると、ベンチに眠っているアンを見つける。酔っ払っていると思い、タクシーで自宅まで送ろうとするものの、意識のはっきりしないアンが住所を答えないため、仕方なく自宅のアパートに泊める。

翌日、アン王女の記者会見の取材に行くはずだったが、寝坊してしまう。急いで通信社のオフィスに行き、朝刊の写真で自宅にいる女性がアン王女だと知る。ヘネシー支局長に、アン王女の特ダネを手に入れることを約束し、5,000ドルを要求する。

目を覚まして外出したアンのあとをつけていく。ジェラートを食べているアンに、偶然を装って声をかけ、自由な1日を過ごしたいというアンに同行する。カフェ「ロカスの店」にアンを連れていき、偶然現れたカメラマンのアーヴィングに事情を話して写真撮影を頼む。その後、バイクで2人乗りをして町の人々に迷惑をかけて警察に捕まるも、「結婚式に向かう途中」とウソをついて見逃してもらう。さらには、「真実の口」や「祈りの壁」を尋ねる。

夜には、アンの要望で、サンタンジェロ城前のテヴェレ川で行われる船上パーティに行く。アンがエージェントに連れられそうになるのを見て、エージェントと乱闘となる。アンと2人で川に落ち、エージェントから逃げ切る。川から上がった時に、アンとキスをする。自宅のアパートで服を乾かしたアンを、大使館まで車で送っていく。

アン王女のスクープを楽しみにするヘネシー支局長の訪問を受けるが、スクープは取れなかったと話す。ローマを離れるアン王女の記者会見に出席し、会見のやりとりの中で、アンに秘密を守ることを約束する。マスコミの記者たちにあいさつをするアンと、最後の握手をする。

・最後の記者会見まで、アンには自分の職業を隠し続ける。事情を知らないアーヴィングが職業をアンに漏らしそうになった時には、水をかけるなどして、アーヴィングを止める。

・アンの正体を知らずにアパートに泊めた時には、酔っぱらいだと思い、部屋の中にある酒のボトルを隠す。また、金を盗まれていないか心配になり、ポケットを何度も確認する姿を見せる。

キャスト

ジョー・ブラッドレーを演じているのは、アメリカの俳優であるグレゴリー・ペック。公開時37歳頃。アカデミー主演男優賞を受賞した「アラバマ物語」(1962)などでも知られる。同時期の出演作には、「キリマンジャロの雪」(1952)などがある。

・もともとはケーリー・グラントにオファーされたが、年を取りすぎているという理由で断られたという。

・「真実の口」のシーンでは、監督のウィリアム・ワイラーと相談して、「真実の口」に手を入れたジョーの手がなくなったような見せた。アン役のオードリー・ヘップバーンには内緒だったことから、ヘップバーンは自然な驚きの演技を見せたという。

・撮影後、オードリー・ヘップバーンがアカデミー主演女優賞を取れると思ったペックは、作品タイトルの前にヘップバーンの名前を出すようにアドバイスし、受け入れられたという。

スクーターの2人乗り

大使館から抜け出したアン王女。アンの正体を知った記者のジョーは、アンのローマでの・・・1日に同行する。ジョーが運転するスクーターの後ろに乗って町を走るアン。警察に止められ、ジョーが警官と話をしている間に、アンはスクーターに乗って走り出してしまう。あわてて追いかけるジョーは、スクーターの後ろに乗って操縦する。アンはこれまで経験・・・

シーン 5 ローマの休日

ジョーとアンのキス

「1日だけ好きなことをする」というローマでの1日の終わりは、サンタンジェロ城前の・・・テヴェレ川で行われた船上パーティだった。だが、そこに現れたエージェントによって、アンが連れ去られそうになる。止めるジョーはエージェントたちと格闘になり、アンはギターでエージェントの頭を殴る活躍を見せる。川に落ちたジョーとアンは、エージェ・・・