3月17日より劇場公開される、昨年1月18日に73歳で他界した”ファッション業界のレジェンド”、アンドレ・レオン・タリーの生涯を描いたドキュメンタリー映画「アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者」の、予告編が公開された。
予告編は、カラフルなドレスに囲まれながら、真剣なまなざしで生地にダメ出しをするアンドレの姿から始まる。デザイナーのトム・フォードは彼を「偉大な編集者」を語りつつ、大柄で貴族のような振る舞いを「クレイジー」と表現。アンディ・ウォーホルとテーブルを囲む様子や、インタビューに応えるウーピー・ゴールドバーグ、アンドレにスタイリングを絶賛されるウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)などの姿も映し出される。
その後、華やかで夢のような世界の雰囲気が一変。アメリカ南部出身のアンドレが、心ない言葉を浴びた過去を涙ながらに告白する。差別や偏見を乗り越え「”誇り”を胸に行動すれば、世界は変えられる」と言い切るアンドレ。VOGUE誌編集長で知られるアナ・ウィンターも「みんなに冒険する勇気を与えた」と語る、アンドレの生涯が描き出された映像となっている。
アンドレ・レオン・タリーは、アフリカ系アメリカ人初のVOGUEクリエイティブ・ディレクターを務めるなど、ファッション界の巨匠と呼ばれた人物。「プラダを着た悪魔」でスタンリー・トゥッチ演じるナイジェルのモデルとされ、白人の占める割合の多いファッション業界において、黒人モデルや非白人デザイナーたちの進出に積極的に貢献した。彼の死に際しては、ミシェル・オバマをはじめ、ビヨンセ、ゼンデイヤ、マライア・キャリーなど、各界の著名人が弔意を表した。
【作品情報】
アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者
2023年3月17日(金)、 Bunkamura ル・シネマ にて公開
配給:リージェンツ
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