何者かに憑依された女性 悪魔のような形相 恐ろしい呪いの言葉 「ノスフェラトゥ」本編映像

映画スクエア

 2025年5月16日より劇場公開される、「ライトハウス」「ノースマン 導かれし復讐者」などで知られる映画監督ロバート・エガースの最新作「ノスフェラトゥ」から、主人公のエレンが、正体の分からない”彼”に憑りつかれるシーンを切り取った本編映像が公開された。

 映像は、夜になると正体の見えない”彼”の幻覚に悩まされていたエレンの治療を任されたフォン・フランツ医師らの前で、エレンが何者かに憑依されるシーン。「彼がやって来る」とおびえながら、これまでにない大きな力に取り込まれたエレンを必死で抑え込もうとするフォン・フランツだったが、悪魔のような形相のエレンは、恐ろしい呪いを口走り、気を失ってしまう。体を張ったリリー=ローズ・デップの怪演が見られるシーンとなっている。

 この時のエレンの憑依されたダイナミックな動きは、日本舞踏から着想を得たという。「エレンがどのように部屋に入ってくるのか、どのように部屋を横切るのかといった細かな動きについて考えることが重要なの。別世界とつながっている彼女の超常現象的な特徴を演技に取り入れたかった」と、デップはエレンの独特な動きについて語っている。

 「ノスフェラトゥ」は、ロバート・エガース監督が幼少期に夢中になった1922年のF・W・ムルナウ監督によるサイレント映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」に、独自の視点を入れ作り上げた作品。不動産業者のトーマス・ハッターが、仕事のため自身の城を売却しようとしているオルロック伯爵へ会いに行く。トーマスの不在中、彼の新妻エレンは夫の友人宅で過ごすが、ある時から夜になると夢の中に現れる得体のしれない”彼”の幻覚と恐怖感に悩まされるようになる。時を同じくして、夫のトーマス、そしてエレンが滞在する街にさまざまな災いが起こり始める。

 正体の分からない”彼”におびえる主人公・エレンを演じるのは、ジョニー・デップの娘としても知られるリリー=ローズ・デップ。リリーはオーディションで役をつかみ取ったが、そのオーディションは監督が思わず涙するほどの演技だったという。オルロック伯爵は、「IT/イット」シリーズのペニーワイズ役のビル・スカルスガルドが演じた。アルビン・エーバーハルト・フォン・フランツ教授役にウィレム・デフォー、エレンの夫・トーマス役にニコラス・ホルト、トーマスの友人・フリードリヒ役にアーロン・テイラー=ジョンソンが顔をそろえている。

何者かに憑依された女性 悪魔のような形相 恐ろしい呪いの言葉 「ノスフェラトゥ」本編映像

【作品情報】
ノスフェラトゥ
2025年5月16日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて公開
配給:パルコ ユニバーサル映画
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